以前もどこかで書いたと思いますが、1泊もしないでOne Harmonyの上級会員になる方法について、改めて紹介します。One Harmonyとは、オークラニッコーホテルズのロイヤルティプログラムで、僕はこのプログラムをホテル利用の1つの柱にしていて、皆さんにも折りに触れてお薦めしています。
One HarmonyはかつてあったJALホテルズの会員組織「MyJALHotels」が発展的に改称したものです(会員番号は引き継がれました)。このことからわかるように、JALと深いつながりがあり、JALのマイルはOne Harmonyのポイントに交換することができます。
One Harmonyはステイタスをポイントで獲得できるプログラムとなっていますが、例えばIHGなどとは異なり、獲得ポイントに「色」がありません。
One Harmony | オークラ ニッコー ホテルズ 会員プログラム
比較のためにIHG(IHG One Rewards)を取り上げます。IHGでは宿泊に伴う基本ポイントやボーナスポイントは「エリート対象ポイント」となってステイタス獲得のために利用できますが、キャンペーンで付与されたポイントや購入したポイントはその対象になりません。
一方、One Harmonyでは、宿泊時に付与されるポイントも、JALマイルから交換したポイントも、扱いが同じです。すなわち、JALのマイルがたっぷりあれば、1泊もしないでOne Harmonyの上級会員になることができます。
さらに言えば、上級会員になるために獲得したポイントは、そのステイタスの取得と引き換えに消えてしまうわけではありませんから、ポイント交換で宿泊や食事などに利用できます。考え方によりますが、何も失わずに、簡単に上級会員になれるのがOne Harmonyのプログラムの特徴であり、僕が初心者向けとしてお薦めしている理由でもあります。
さて、話は長くなりますが、JALマイルはいろいろなポイントプログラムから交換して獲得することができます。世界的に有名なのはマリオット・ボンヴォイのポイントで、3対1の比率(マリオット対JAL)で交換が可能です。現在は60,000ポイントごとに5,000マイルのボーナスが付くキャンペーン中ですので、60,000マリオットポイントが25,000マイルになります。
ポイントからマイルへの移行方法 | ポイント移行提携航空会社 | Marriott Bonvoy
では、JALマイルをOne Harmonyポイントに交換する比率はどうでしょうか?
現在は10,000マイルが6,000 One Harmonyポイントになります。One Harmonyの最上級、エクスクルーシィヴを獲得するには15,000 ポイントが必要なので、この交換を3セット、つまり30,000マイルを交換すると18,000ポイントになって、最上級達成です。
JAL | パートナー特典 – One Harmonyポイント特典
One Harmonyのステイタス判定(ポイント積算または泊数)は暦年(1~12月)で行なわれますが、年の途中で達成した場合には、その翌月末までにステイタスが付与されます。そして翌々年の3月末までステイタスが有効となります(逆にランク陥落は必ず3月末です)。
最後に、僕はどうしているかを紹介します。僕はクレジットカードの利用でPontaポイントを貯めて、それをJALマイルに変換し、さらにOne Harmonyポイントに交換して楽しんでいます。
3月末まで、PontaからJALマイルへの交換が20%増のキャンペーンが行われており、また4月からはJALマイルのOne Harmonyポイントへの交換レートがダウンします(現在の1:0.6が、1:0.5=2:1に改定されます)。
JAL | PontaポイントからJALのマイルへの交換レート20%アップキャンペーン
One Harmonyは重層的なプログラムで非常に複雑で、この話をすると、無限に話せてしまいます(たいてい話し相手が途中で飽きます)ので、以上、雑に説明しました。この話に興味を持った方は、3月中が有利な面があるので、ひとまず実戦してみてはどうでしょうか。上にも書きましたが、ポイントを交換しているだけで、何も失うものはありません(考えようです)。
写真はグランドニッコー東京 台場の最上階、30階にあるバー「The Bar & Lounge」での1枚です。エクスクルーシィヴ会員になると、宿泊時にここでタダ酒が飲めます(会員本人だけでなく、同じ部屋に宿泊の全員が対象になります)。かつてはその下のロイヤル会員でもいただけたのですが、残念ながら変更になってしまいました。
One Harmony上級会員になるには、マイル移行という手があるのですね!
One Harmonyといえば…
飛行機に乗る機会がないまま、JAL AMEXのマイルが少しずつ有効期限をむかえてしまうのでJALクーポンにしています。
先月ニッコースタイル名古屋のレストランを利用しました。
お酒、食事と美味しくいただきクーポンで支払いし、上機嫌で帰宅後、One Harmony特典(平会員)の20%offしてもらうのを忘れたことに気づきました。
結構な金額だっただけに残念でしたが、勉強代と思うことにしました。
何度もすいません。
今更ですが、クーポン利用について確認したら、
One Harmonyの特典利用の併用はできないと書かれてました。
https://www.okura-nikko.com/ja/jal-coupon/
納得しました(^^ゞ
hiroeさん、One Harmonyに興味を持っていただいてありがとうございます(って、僕が言う立場ではまったくないんですが、気分的に)。
One Harmonyでは、宿泊代をJALクーポンで精算するとOne Harmony ポイ ントの積算対象となります。一方で、レストランでJALクーポンを使うと、ポイントの積算対象外となります。違っているかもしれないけど、僕の理解はこうです。これはわかりにくい謎ルールだと思っています。
なるほど、私もJALマイルは持て余し気味なので、興味深い記事でした。ありがとうございます。
ただOne Harmonyはリゾートトラストが弱い北海道沖縄にそれほど強みが無いのが残念ですね。ここに集まる方は当然リゾトラの何らかの会員が多いでしょうから、その地域に強いリゾート系ホテル系列の記事があると皆さん嬉しいのではないでしょうか。
私も一泊もしてない東急ホテルズからアップグレード券やワンドリンク券が毎年届くので、今年は宮古島の東急リゾートに行こうかなと思っております。
箱根オーナーさん、コメントありがとうございます。
リゾート会員権は別荘代替品に源流があるので、必然的に「マイクロツーリズム」的な立地になります。One Harmonyも北海道や沖縄にホテルがありますけれど(以下に一覧)」、それらに強いっていうと、印象としては北海道だとマリオット、沖縄だとヒルトンって感じがしますが、僕は遠方のニーズがないので、そのあたりはどうなんでしょうか>識者の方
One Harmonyの北海道
JRタワーホテル日航札幌
ホテルJALシティ札幌 中島公園
ホテル日航ノースランド帯広
One Harmonyの沖縄
ホテル日航アリビラ/ヨミタンリゾート沖縄
ホテルJALシティ那覇
マリオット・ボンヴォイの北海道
ウェスティン・ルスツ・リゾート
フェアフィールド・バイ・マリオット札幌
フォーポイント・バイ・シェラトン函館
東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ
フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道えにわ
フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道長沼マオイの丘公園
フェアフィールド・バイ・マリオット・北海道南富良野
ヒルトン・オナーズの沖縄
ヒルトン沖縄北谷リゾート
ダブルツリーbyヒルトン那覇
ダブルツリーbyヒルトン那覇首里城
ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート
ヒルトン沖縄瀬底リゾート
ヒルトン沖縄宮古島リゾート(2023年6月開業予定)
マリオット系最新ニュースです。
「フォーポイントバイシェラトン函館」は私の好きなホテルで何度も泊まりました。
しかし、誠に残念ながら、このホテルは今年の6月からリブランドしマリオット系から抜けます。以下、プレスリリースです。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000079.000012186.html
funasan、情報ありがとうございます。フォーポイントバイシェラトン函館はもともとは典型的な日本のシティホテルだったので、オーナー兼経営会社のケン・コーポレーションとマリオットがどのような経緯で契約終了となったのが気になります。
函館へのグループや団体のご旅行に フォーポイントバイシェラトン函館「宴会宿泊プラン」を9月1日より期間限定販売|株式会社PHG函館マネジメント(フォーポイントバイシェラトン函館)のプレスリリース
こちらの発表のように積極的に宴会需要を取り込まないとシティホテルってやっていけないわけですが、そうした地域密着型の販売と、国際チェーンでの販売は、地方都市ではなんとなく両立が難しいような気がします。
ところで、ケン・コーポレーションは横浜でハイアット リージェンシー横浜とヒルトン横浜をやっていますので、節操がないというか、国際ホテルブランドって競業避止義務ってないんでしょうかね。それぞれ運営会社を別にすれば親会社がいっしょでもOKなのか?
北海道のマリオット系ホテルの話題です。
私は2021年の7月に函館から札幌までレンタカーでドライブ旅行しました。ホテルは以下のように小樽以外はマリオット系・ヒルトン系にしました。
・フォーポイント・バイ・シェラトン函館(2泊)
・ウェスティン・ルスツ・リゾート(2泊)
・ヒルトン・ニセコビレッジ(2泊)
・キロロ・トリビュートポートフォリオホテル北海道(1泊)
・ホテル「ソニア小樽」(1泊)
・フェアフィールド・バイ・マリオット札幌(2泊)
キロロにあった巨大マリオット系ホテル「キロロ・トリビュートポートフォリオホテル北海道」が昨年の4月に閉館し、クラブメッド傘下になりました。
ニセコにある「東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ」は、ヒルトン・ニセコビレッジの隣に出来た規模の小さなホテルで、存在感がまるでないです。実質的にヒルトン・ニセコビレッジの一部のような感じです。
残りのフェアフィールド・バイ・マリオット系の「北海道えにわ、長沼マオイの丘公園、南富良野」はドライブ旅行にはいいかもしれませんが、ホテル内に専用のレストランがなく、まともな朝食がとれません。
現在、続々と道の駅に併設する形でオープンしているフェアフィールドは従来の日本のホテルとコンセプトが違って私には違和感があります。ただし、フェアフィールド・バイ・マリオット札幌はレストランがあり普通に営業しています。
このように見てくると北海道におけるマリオット系の存在感は小さい気がします。以下、関連する私の旅行記です。興味のある方はご覧ください。
◎ヒルトン・ニセコビレッジ滞在(パノラマルーム)
https://4travel.jp/travelogue/11703671
◎ウェスティン・ルスツリゾート滞在(メゾネット・スイート編)
https://4travel.jp/travelogue/11702844
◎フェアフィールド・バイ・マリオット札幌
https://4travel.jp/travelogue/11705884
蛇足ですが、昨年「オキナワマリオット」もマリオットから撤退しましたね。大好きなホテルだったので残念です。コロナ禍で地方の巨大ホテルがマリオットにロイヤルティーを払ってまで運営するメリットがなくなったのでしょうかね?