「大感謝プラン」の登場で、夕食における「アラカルト利用」のニーズがにわかに高まってきました。エクシブにおいてはこの10年くらいずっと、アラカルトは縮小される一方であったわけですが、コロナ禍や人手不足などに伴うレストラン営業の環境変化によって、再度注目を浴びるような状況を運営会社自らが選択するというのは、なかなか予想できなかったことだと思います。
そこで今日は改めて、現在のエクシブにおけるアラカルトというものにどのような選択肢があるのかについて、検討してみたいと思います。すべてを調査するわけにもいかないので、大感謝プランの対象施設で、アラカルト利用のしやすい中国料理(レストラン名は「翆陽」)について見ていきます。
初島クラブを例に
今回はできるだけ具体的なイメージを持っていただくため、エクシブ初島クラブの翆陽を例にとってみます。
2023年1月現在のアラカルトメニューは以下の通りです(メニューデータ出典:リゾートトラスト。以下同様)。
このデータを使って、なんちゃってコース(エアコース)を作ってみましょう。翆陽では伝統的に4〜5人の分量が「中盆」、2〜3人が「小盆」という呼ばれ方をしてきましたが、もはやその区分はあまり残っていないので(山中湖には残っているようです)、3人で小盆相当を利用、という設定で話を進めます。
ドリンク
ドリンクについては価値観がさまざまなので、今回の議論では省略します。エコステイでワンドリンク無料、という利用の仕方もありますしね。
この記事で掲載している写真は、2020年の初島クラブでの撮影ですが、このときは写真のように無料のおつまみを出していただいたので、とてもありがたかったですね。今はどうなのかな?
前菜・スープ
前菜には三種盛りくらい取りたいところですが、コスパを考えてここは「チャイニーズコーンスープ」(1,200円++)としましょう。
点心
アラカルトでは点心をうまく利用したいところです。春巻きは2本以上なら1本単位で頼めます。そこで、「春巻き」を3本(900円++)と「飲茶セイロ蒸し」(700円++を3人分)とします。
シーフード
シーフードは、昔は麺類にその役目を任せて僕は飛ばしていましたが(海鮮汁そば、みたいなやつね)、今は麺類が減ってしまったので、ここは順当にエビ関係を頼みましょう。「剥き海老と野菜の炒めもの」(2,700円++)でどうでしょう。
肉料理
肉料理はコスト重視でトリカラでどうでしょうか。1,500円++です。
麺・飯
麺・飯は1種類ずつしかなくてさみしい限りですが、やはり麺でしょう、ということで「細切り叉焼の葱和え汁そば」(1,500円++)にします。
デザート
3人でこのエアコースの内容だと、ここまででかなりお腹がいっぱいだと思います。しかし、なんちゃってであってもコースっぽく甘い物で締めたい。無料のお茶を出してもらって、「揚げ胡麻団子(3個)」を500円++でいただくことにしましょう(1個ずつ食べるということ)。
お会計
以上でお会計を締めると、10,400円++で、支払総額12,584円となりました。1人当たり約4,200円で、割り戻すと約3,500円++。つまり、価格としては昔のローエンドコースの再現、ということになります。これはなかなか興味深いものがあると、改めて思いました。
まとめ
では、上記のエアコースをメニュー風にまとめます。念のために申し上げますが、これはシャレですからね。これをプリントしてホテルに渡したりしないでくださいね。僕は何の責任も取れません。
カジュアルなんちゃってコース「癸卯」
3人だと1人だいたい3,500円(税サ別)
スープ
チャイニーズコーンスープ
点心
春巻
飲茶セイロ蒸し
海老料理
剥き海老と野菜の炒めもの
肉料理
鶏の唐揚げ
麺
細切り叉焼の葱和え汁そば
デザート
揚げ胡麻団子
さて、大感謝プランで普通に朝食を取ると、夕食に充てられるクレジットの残額は税サ込で3,596円です。上記のプランだと数百円の追加でOKとなりますから、考えようですけれども、けっこういいんじゃないですかね。
大感謝プランが使えるその他のエクシブについて
以下に、エクシブ鳥羽、エクシブ山中湖、エクシブ軽井沢の翆陽の現在のアラカルトメニューを掲載します。
大感謝プランが利用できるのはこの他にエクシブ伊豆とエクシブ淡路島があります。いずれも翆陽はありません。参考までにエクシブ淡路島の日本料理「潮音」のメニューを掲載しました。なお、エクシブ伊豆においてはアラカルトの提供を確認できませんでした。
最近、初めて夕食をアラカルトでオーダーした私の報告です。
やはりアラカルトと言えば、中華が利用しやすいというresortboyさんと同様、箱根、湯河原、2か所の翠陽で、連泊時に夕食をアラカルトを利用してみました。
メニューの内容はざっと見る限り、離宮でも大きな違いはない印象です。
前菜やスープはパスして、普段コースではなかなかお目にかかれない、野菜のガーリック炒め、海鮮のXO醤、黒酢の酢豚、点心2種類と汁そばを二人でオーダーして、通常のコースを頼んだ時よりも満腹感があり、3人でも十分な量ではという印象でした。飲み物はエコステイのサービスで済ませ、合計は税サ込みで11,495円でしたので、一人当たり4,750円++、これにデザートを追加しても、離宮では初期のカジュアルコースでもなかったお値段になります。
もちろん、時間や手間のかけ方はコース料理には及ばないのでしょうが、食材はやはりグレードの高いものを使っていますので、満足感は大きかったです。
内緒ですが(?)箱根ではデザートをサービスまでしてもらって、恐縮してしまったくらいです。
個人的な好みですが、箱根では青菜のガーリック炒め、湯河原では点心と、チャーシューと葱の汁そばが本当においしかったです。
余談ですが、湯河原の連泊時には朝食を両日ともマレッタで摂りましたが、いつもながら考え抜かれた内容で、2日目には本当においしい食パンで挟んだカツサンドが出たりして、こちらも満足でした。
でもやはり朝食も、コンチネンタルブレックファストのような、もっと軽めの献立がどこの施設でも頂けると、連泊時には助かりますよね。
こんにちは…
翠陽の中華は浜名湖、湯河原、京都、鳴門でいただいて私的にはどこも好きです。東京ベイコートではインルームダイニングでいただいたことがあります。
大勢で利用の場合、アラカルトだと時間がかかってしまうかなと思い(こんな遠慮しなくてもよいかな…)、コースで頼んでしまいます。アラカルトのが結局高くつくかなと思っていましたが…次回は翠陽のアラカルト試してみようと思います。
追加でコメントします。
resortboyさんが、『7,700円からの法人向け「大感謝プラン」とは何か』の中で、
「中国料理の翆陽の席が取れたとして、麺類かチャーハンを取って、アルコールを追加するとこれくらいの価格でしょう。3,596円を割り戻すと2,971円ですから、2,000円の麺と1,000円のドリンクで終了です。
これでよい、という人には素晴らしいプランだと思います。ですが、エクシブでそれをやると、今はまだ、奇異の目で見られる感じがすると思います(僕ですらやったことがありません)。」
ということですが、私は箱根の翠陽では、飲み物はサービスのウーロン茶、二人で青菜のガーリック炒めと、それぞれ麺とチャーハンというオーダーで済ませました。
オーダー時には少し気が引けたけど、別に誰も気に留めている気配なく、これまでも麵料理だけで済ませている方を見かけたことがありますし、イタリアンレストランでもパスタ料理だけで済ませていた人を見たことがあります。
それにしても最近、平日でも朝食の予約が取れないという現象があちこちで起きていませんか。こんなことは今までに経験がありません。全国旅行支援のせいでしょうか。
アラカルト、ちょいちょい利用します。
初島ではチェックイン後にTELで事前にメニューを伝えておくとお待たせせず提供出来ると言われます。冷菜3種×1、せいろ蒸し×2、春巻き×2、エビ野菜炒め×1、チャーハン×1を頼んでシェアします。
もうちょっとアラカルトメニュー増やして欲しいなあとは思いますが(花巻とか)、主人は好きな物だけ食べたい人ですし、観光地で食べ歩きするのでコース料理は多くて。
初島では大感謝プラン+旅行支援が効いて、地域クーポンでメニューの支払いもでき、株主優待も併用したのでかなりのお得な旅になりました。
座席の間隔も広いですし、特に他の方の視線は気になりませんよ
blueroseさん、ジューシーママさん、ねねさん、コメントありがとうございます。ねねさんはこのハンドルネームではお初ですね。今後ともよろしくお願いします。
blueroseさんには詳しくアラカルト利用のリアリティをお伝えいただきまして、ありがとうございました。ねねさんのコメントにもありましたが、僕はちょっと気にし過ぎ屋さんなのかもしれないですね。
ねねさんのおっしゃるように僕もアラカルト利用のときには先にメニューを伝えることが多いです。アラカルト利用の旨を伝えると、注文表を渡してくれるエクシブもありますからね。
人手不足のことがあって、ジューシーママさんがお気になされていたように、アラカルトだとかえって負担をかけてしまうかな、と、いらぬ配慮をしていましたが、考えてみればそんなことを会員が気にする必要はありませんね。
そんなわけで、トップページに「特集」としてアラカルト利用に関する記事を集めて表示するようにしてみましたので、お暇でしたらばご覧ください(表示するたびに少しずつ内容が変わるように仕込んであります)。
ところが、この変更(アラカルト推奨のパートを追加)を行ったところ、誰かがGoogleに対して意義を申し立てたことがありました。僕はこのサイトを運営するための費用を捻出するためにGoogleが配信する広告を入れているのですが、その広告主の誰かが「衝撃的内容」として、広告表示の差し止めをGoogleに訴えました。
僕の立場としてそのような認識はないので、Googleに再審査を求めたところ、問題なしと判断されました。
果たして、誰がどのような意図で、僕のサイトが「衝撃的」と通知したのでしょうね。
大感謝プラン利用で、再来週末、初島に初めて泊まってみようと思っているところなので、興味津々であります。
眺望フェチで、スタンダードは1階の中庭向きだけと聞いて少し残念ではありますが、大浴場に期待したいと思います。
resortboyさん、コメントありがとうございます。別件ですが最近「会員様限定」と明記のあるプランやサービスが急に増えましたが、「会員」の定義が不明なので各内容に対象範囲を明記して欲しいものです。 RTTGポイント会員?サンメンバーは会員限定のオーナーズステイには適用されるから会員?、、、会員限定ではなくオーナー限定もあるし、、と混乱しませんか?
まさひろさん、コメントありがとうございます。
初島クラブはエクシブとして建てられたものではないので、例外的にツインルームがたくさんあります。この部屋は最後まで空室として残っていることが多いので(海が見えませんからね)、割り切れば利用価値が大きいと思います。
初島クラブはすっかり稼働率が低くなってしまって、時の流れを感じます。
ねねさん、「会員様限定」のプランには、対象会員について書いてあると思いますが、それを確認する必要があるので、ぱっと使えるかどうかがわかりにくいかもしれないですね。
例えば、オールドエクシブで行われている長期滞在プラン「【会員様限定】自由気ままにロングステイパッケージ」だと、
「エクシブオーナーご本人様(オーナー対応者様含む)、ベイコート倶楽部メンバーご本人様(メンバー登録者様含む)、サンクチュアリコートメンバーご本人様(メンバー登録者様含む)、サンメンバーズメンバーご本人様(配偶者様含む)」
となっています。エクシブは「オーナー対応者様含む」、サンメンバーズは「配偶者様含む」となっているのは、これもまた時代の流れですかね。これって、エクシブって配偶者以外もオーナー対応者にできるっていうことですよね。
「RTTG会員様限定サービス」ってのもありますね。例えば、カハラ横浜に安く泊まれる(10泊で180,000円とか)というような。この言葉は「リゾートトラストグループ会員様限定サービス」とも書かれることがあって、ホテル会員権以外のゴルフ会員権やメディカル会員などが含まれるのではないかと思います。老人ホーム入居者はどうなのかな? はっきりとしたことは書いてありません。
(例)リトリートステイプラン|サ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜|リゾートトラスト株式会社
会員権を持たない、単なるポイント会員を指すプランとしては、以下があります(コロナ禍の収束を背景に、4月から値上がりします)。「RTTGポイントクラブ会員様」という言い方になります。
(例)【RTTGポイントクラブ会員様】優待料金のお知らせ | 【公式】ホテルトラスティ
というわけで、まとめると会員限定といっても、
・契約ホテルでしか使えない「My Owner’s Day 1名様の夕食ご招待サービス」など
・契約ブランドでしか使えないもの「ベイコートの会員様優待サンクスフェスティバル」サンメンの「サンメンバーズプレミアム」など(ただしサンクチュアリコートはベイコート互換などでここでは同一視)
・契約ブランドを問わず使える「エクシブの会員様優待サンクスフェスティバル」など
・ホテルでない会員権も含めて使えるもの(「RTTG会員様限定サービス」)
・ポイント会員に登録すれば使えるもの
こんな風にレイヤーになっていますが、けっこう複雑なので、時間を見つけてちゃんと記事にしてみようっと。