ここ数日、オールドエクシブを中心に、法人向け及びそれを個人会員向けに転用した特売プランが最繁忙期に連発されていることを報じました。これは今のリゾートトラストの会員制ホテル（具体的にはサンクチュアリコート）が「維持費が格安の保養所」として法人向けに販売されていることの現れであり、オールドエクシブは順次そのような役割を担い、会員制ホテルの本質を失っていきます。
法人ではない一般の会員にとっては「いい迷惑」というのが正直な印象ですが、一般会員向けにも堂々と「後出し在庫処分特売」が行われていることがわかりました。もはや現場は正気を失って、数字を作ることだけしか考えていないように見えます。
最繁忙期に「チョイス＆Ｗチョイスパッケージ」が登場
さて、以下は実用情報です。
エクシブ鳥羽＆アネックス（別邸は対象外）で7月31日にリリースされた「【1日5組限定】チョイス＆Ｗチョイスパッケージ」の紹介です。これは法人向け派生の特売プラン（堂々と出すわけにいかないのでホテル公式のプラン一覧には掲載されない）とは違って、ちゃんと「宿泊プラン」のページに出てきます。
内容は素晴らしいと思います。僕にとっては夢のようです。何が夢か。第一に夕食でアラカルトが使えます 1。個人的な話ですみませんが、ケトジェニックな食事をプラン利用で実現できます。第二にフリーフロー（飲み放題）が付いていることです。
このプランはディナーチョイスプランの変形です。つまり、グレードの制約はありません。オーナーは1名で利用でき、「My Owner's Day（夕食1名様ご招待サービス）」も有効です。ディナーチョイスプランに豪華特典が付きながら、1,000円高いだけです。
そして、ディナーチョイスプランが通年の公式プランで最繁忙期（8/5～19日）には当然使えないのに対し、この「チョイス＆Ｗチョイス」は8月11日～15日を除いて利用できます（土曜日以外）。8月10日とか8月16日というのは、一般的にバリバリの最繁忙日だと思いますが、このプランはそこも対象にして販売されたのです。
わずか1,000円追加でフリーフローと料理一品
では、ディナーチョイスプラン＋1,000円で何ができるか。特典は以下です。
①～⑥の中からお好きな2つをお選びください
①ご夕食時フリードリンク（銘柄指定）
②料理長からの一品サービス
③滞在中、ラウンジドルチェにて井村屋アイス（あずきバー・メロンボール）引換えフリー
④ラウンジフリードリンク（銘柄指定）
⑤ケーキセット（アネックス ラウンジ ドルチェ）
⑥プレミアムかき氷（アネックス ラウンジ ドルチェ）◇下記特典はすべてご利用になれます
◇ご滞在中、屋内プールの利用料無料サービス（レンタル水着も無料サービス）
◇ビリヤード1時間利用料無料サービス
◇テニスコート1時間利用料無料サービス
◇カラオケ1時間利用料無料サービス
例によって試算してみよう
例えば、僕が鳥羽アネックスの豪華スイートを1年前から予約していたとします（今年はしてませんが）。そしてそれをこのプランに切り替えるとします。アネックスのスイートは24,200円です（実際には昨年の9月中に予約していれば21,450円ですが、それは無視します）。
客室は2名利用としましょう。したがって、プラン料金は10,800円です（利用実費制の方のことも無視します）。①～⑥の選べる特典は、①ご夕食時フリードリンク（銘柄指定）と②料理長からの一品サービスを選択します。夕食はアラカルトOKな「ビストロ ヴァーグ」にします。
朝食はバイキングでケトジェニックに行きましょう（個人の趣味です）。
では積算してみます。
夕食はビストロ ヴァーグでオムレツを頼んで、もう1品料理長のサービス料理をいただきながら、フリーフローで軽く済ませます。
エクシブはいまはブッフェでもフリーフロー（アルコール飲み放題）をやめてしまいましたので、比較対象がありませんが、小瓶（334ml）のビールを4本くらい飲むとしましょう。1本800円と仮定して、税サ込968円です。
料理長のサービス料理は何が出るかわかりませんが、ビストロ ヴァーグのメニューの最初に出ている「田舎風パテ」（1,600円＋＋）だと仮定しましょう。アラカルト注文は「オムレツ 伊勢海老のアメリカンソース」（2,000円＋＋）にします。ケトでない方はパスタでも頼みましょう。
朝食は2,400円＋＋です。
後出し格安プランはありかなしか？
これらを合計すると、以下のようになります。2名利用として、通常利用とプラン利用を比較してみます。
| 施設・レストラン | 商品 | 価格 |
|---|---|---|
| エクシブ鳥羽アネックス | スイートの半額 | 12,100 |
| ビストロヴァーグ | オムレツ | 2,420 |
| ビストロヴァーグ | パテ | 1,936 |
| ビストロヴァーグ | ビール | 3,872 |
| マリンポート | 朝食ブッフェ | 2,904 |
| （小計） | 23,232 |
| 施設・レストラン | 商品 | 価格 |
|---|---|---|
| エクシブ鳥羽アネックス | チョイス＆Ｗチョイスパッケージ | 10,800 |
| ビストロヴァーグ | オムレツ | 2,420 |
| （小計） | 13,220 | |
| （割引率） | 43% |
およそ1人1万円安くなり、4割引きになりました。そしてこれにはカラオケやビリヤードなどの特典分は含んでいません。それを考慮すると大雑把に半額と考えられます。
もし自分がこのプランの存在を知らずに、1泊2名で2万円、2泊なら4万円も安くなるプランが後出しで出て、それを使った人が隣で楽しそうにフリーフローを楽しんでいたことを後で知ったら、すごく悔しいでしょうね。いわば精神的な浮気であり、夫婦なら離婚ですよ。
後出し格安プランを出したのなら、前もって予約をしているロイヤルティの高いオーナー層にはきちんと連絡をしないと、それは極めて不誠実な対応になるでしょう。
会員制ホテルで会員の信頼を失ったら終わりです。そこをよく認識してオペレーションしてほしいと思います。
エクシブ鳥羽にはビストロ ヴァーグというアラカルトメインのレストランがあるための例外措置。アラカルト対応は同レストラン限定＝通常のディナーチョイスプランと同じ。 ↩︎
resortboyさま
またまたお得プランの情報ありがとうございます。
私、各ホテルサイトのプランのチェックは怠りないのですが、
大感謝プランのように、びみょ～に隠れたものまでは
見つけられませんでした。
ホテルチェックアウト時に隣の人の支払いを見て？？？
ってなるあのCMが目に浮かびます( ´∀｀ )
resortboyさん
いつも貴重な情報ありがとうございます。
他記事のソロ旅ステイの情報を知り、蓼科を1人予約しました。
さて、この記事でresortboyさんがフリーフロー(アルコール飲み放題)が無くなったと書かれているので、反応して書き込みます。
私は年26泊フルに使いますが、いつも何処でもフリードリンク(アルコール飲み放題)を利用しています。普通のXIVで2700円、離宮でも3300円程度です。メニューには載せていませんので、オーナーでも知らない人が多く、新人の社員や夏季バイトにも知らない人が稀にいます。フリードリンクをオーダーするとパウチされたフリードリンクメニューを持ってきてくれます。
(利用しないので、宴会場のブッフェは知りません)
フリードリンクがないのは各XIVの鉄板焼と、箱根離宮の炭火焼、寿司コーナー、個室イタリアンのみです。
hidehideさん、貴重な情報をありがとうございます。飲み放題は「隠しメニュー」として存在する、ということなんですね…。
ところで先週、エクシブ軽井沢の翆陽で食事をしましたが、ここの場合は公式に飲み放題の案内がありました（パウチされたメニューをテーブル係が見せてくれました）。料金は90分3,000円＋＋で、生ビールを飲みたければ3,300円＋＋でした。
内容は、ビール、ワイン（赤・白）、マルスウイスキー、紹興酒、杏露酒でした。あんまり暑いので、チューハイとかないのかな？と思いました（個別メニューにもありません）。
resortboyさん おはようございます。
同じXIVでも各レストランでフリードリンクの内容が異なり、生ビールは通常ありますが、稀に瓶ビールのみだったり、スパークリングワインがあったりなかったりします。
顔見知りになると、通常のフリードリンクのワインより上のランクのワインをわざわざ持ってきてくれることもあります。
軽井沢でフリードリンクがないのは鉄板焼きだけです。フレンチの個室でもフリードリンクは頼めました。私はないとはわかっていても、鉄板焼きでも念のためフリードリンクはないか聞きます。XIVではちょこちょこサービスが変更になりますので、急に出来たら勿体ないですから。以前は離宮にはフリードリンクはありませんでした。
私は先週、伊豆の天ぷら割烹で食事をしましたが、8席あるカウンターでフリードリンクを頼んでいたのは私だけ。みんな知らないのだと思います。
hidehideさん、追加情報をありがとうございました。
エクシブはドリンクが高いな、と感じることがあるので、フリーフローの存在をチェックすることは大事ですね。改めて認識しました。
フリーフローには「気分的な満たされ感」があると思います。僕は持病もあるし食事にはある種のこだわりもあるので、正直コース料理はもう勘弁、という感じですが、最近はアラカルト利用が復権してきているので、アラカルトとフリーフローを組み合わせた気軽なディナーを試してみたいと思います。
・平日の空いた日に
・早めの時間でラストオーダーを気にせず
・アラカルトで気の向くままに
・フリーフローで気分を楽にして
飲み会をしてみたいと思います。