リゾートトラストは11月16日に平成18年9月期の中間決算を発表した。このサイトをご覧いただいている方の中には株主の方も多いと思うので、ぜひ公式サイトで決算内容を確認しておくことをお薦めする。
今回の中間決算は、ほぼ会社予想の数字を達成しており、全体としてはサプライズはない。見かけ上は大幅な減収減益になっているが、エクシブ那須白河の開業があった前年同期と、何も開業案件がなかった今期を比べても仕方がなく、特に問題は感じられない。
しかし、細かく見ていくと、気になる数値にぶつかる。最も気になるのは、東京ベイコート倶楽部の売上が、計画を大きく下回っていることだ。昨年同期比で28.7%減、予算比で24.7%減と振るわない。発表資料の中でも、会社コメントとして「『東京ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート』会員権の販売がやや軟調に推移しました」と、その不調ぶりを認めている。
逆に、目前に開業を控えたエクシブ京都は絶好調で、ベイコート不振の穴を埋めた。開業前の9月末時点で52.8%まで売り上げている。また、エクシブ那須白河は相変わらず売れていない。計画の4割にも満たない売上で、累計でも57.5%までしか達していない。
なお、写真はベイコートの豪華パンフレットの表紙を撮影したもの。
11月20日のリゾートトラスト株は一気に5%近くも下がって、3050円と、3000円の壁を試す展開となってきました。
以下はこの1年のリゾートトラスト株の動きを(青線)、JASDAQ指数(赤線)と重ね合わせたものです。なぜだかわかりませんが、非常に強い相関性が見られたのが、ここのところ下支えされてJASDAQ指数ほどには下落していません。ということは、もっと下がるんでしょうか? ともあれ、ここ1年では下値圏なので、優待狙いの方は検討してもよいレンジに入ってきたと言えます。