エクシブ鳥羽にはせいぜい1年に1度くらいしか行かれないのだが、鳥羽に行くと志摩スペイン村のテーマパーク「パルケエスパーニャ」に行くのがオトーサンとしては半ば義務と化している。子どもと遊園地だなんて、今だけの楽しみだなぁなんて思いつつ、この日は世界有数の吊り下げ型コースター「ピレネー」に挑戦である。
このジェットコースターは、「インバーテッド・コースター」と呼ばれる吊り下げタイプで、要するに足をブラブラさせて乗るコースターだ。乗り場では、靴が脱げないように、ゴムバンドを貸してくれる、というモノである。
できたのは1997年で、当時は同タイプのコースターとして世界最長で最速、高度も一番だったが、現在はコース全長のみが世界一という。コース全長は1,234m、最高地点は45m、最高速度が時速100kmである。それなりの身長がないと乗れないので、どちらかというと大人向けだ。いい大人が絶叫しながら足をブラブラさせて宙返りをする様は、見ているだけでもかなり楽しいし、見ているだけで十分、という向きも多いかと思う。
ともあれ、世界有数の絶叫マシンとあって、緊張しながらトライした1度目は、全身の汗腺から汗が噴き出る感じであった。ただ、人間慣れるものである。はじめは余裕のかけらもなかったのだが、数回乗るうちにニコニコと笑顔で楽しめるようになってしまった。
パルケにはほかにもいくつもの絶叫マシンがあるが、このピレネーは一番激しいせいかそれほど混雑せず、待ち時間も少なくてお薦めである。乗員は32名(4席×8両×3編成)と、コースターとしては定員が多いため回転が速く、行列時にもそれほど待たずに乗ることができるのである。