パセオと本館に「分宿」

ホテルの現場には一般生活で使わないような用語がときたまあるが、僕がこのほど出会った言葉に「分宿」というのがある。辞書にも載っているから専門用語というわけではないが、例えば、エクシブ軽井沢本館とパセオとに、同じグループが分かれて宿泊することを指す言葉だ。というわけで今日はその分宿のレポートである。

今回は、パセオにECタイプの広いお部屋を用意して、そこを拠点に行動し、本館側は寝るだけ、といった感じで部屋割りを組み立てた。結果からいうと、これは思いのほかうまくいった。もちろん、雨がじゃんじゃん降ったりしたらどうにもならないのだけれど、お部屋を選びさえすれば、パセオと本館は思いのほか近いのだ。

まずパセオ側だが、お部屋を1階にしてもらうのがポイントだ。パセオと本館の中庭はM1階でつながっているから、1階かM1階ならエレベーターを使わずに行き来ができる。前回そうだったのだが、パセオ側が2階になると、それだけでぐっと本館が遠いものになってしまう。

本館側だが、3号館1階のパセオ寄りにお部屋をとったので、パセオとの連帯感が感じられてよかった。パセオからインアウトして本館を使わなければ、「パセオの一部としての3号館」というようなニュアンスで使うこともできそうだ。3号館の1階にはスタンダードのお部屋しかないが、今回、本館側は寝るだけなので問題ないというか、むしろ好都合である。

次に、パセオと本館との行き来だ。もちろん歩いてアクセスしてもいいのだが、今回は足の悪い老人がいたので、本館レストランに行くときにはクルマで送迎をしてもらった。感心したことには、送迎に来たのはサイドリフトアップシート車で、これがとてもありがたかった。また、パセオにも本館同様、貸し出し用の車椅子がそれぞれ用意されていて、滞在時はそれを利用させてもらった。

このように全般的に「分宿」はうまくいったのだが、問題はチェックイン・アウトだ。事前にホテル側とやりとりをして、チェックインとチェックアウトは本館側で統一して行えるようにお願いをしておいたのだが、実際には本館とパセオの両方でそれぞれチェックインをする必要があって(要するに別スタッフに対して同じ話を2回)、これが面倒だった。

チェックアウトに関しては、パセオではカギを返すだけにして、本館側で支払いを行うようにした。流れとしては、パセオのお部屋を出て荷物をロビーに運んでもらい、カギを返してクルマに荷物をのせ、本館に移動していったんクルマを停め、本館フロントに並んでチェックアウト、という感じだ。食事の打ち合わせがあるチェックイン時ほど面倒ではないが、本館からパセオに冷蔵庫の利用の有無を問い合わせる必要があったりした。

少し人数が多い場合、パセオのロビーにキャパがない以上、出入りは本館をベースにしてラウンジをバッファーにするほかないのだが、もう少しうまくやる方法がありそうな気がしている。

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