カハラ・ホテル&リゾート横浜を安く予約する方法 – 2

会員制の横浜ベイコート倶楽部と実質的に同じホテルである一般ホテルのカハラ・ホテル&リゾート横浜について、先日、タイムセールのお知らせが来ていました。そのタイムセールはもう終わったので、記録として残しておきます。

リゾート会員権と経済合理性

リゾート会員権の難しいところは、経済合理性があまり見られない、つまり高いお金を出して会員権を購入しても、初期投資や継続的な年会費、租税公課といったランニングコストの負担を考えると「得」であるとはなかなか判断しづらいという点にあります。

もっと別のモチベーション、例えばリタイア後の豊かな暮らしであるとか、家庭運営に対する投資であるとか、ある種の「夢」を投影しないと購入しづらい商品であるのは間違いないでしょう。

その点で、会員制と一般ホテルが「同居」しているホテルの価格を定期的にウォッチすることは、僕の個人的な研究対象としてだけでなく、リゾート会員権の所有者が、たまに現実に帰るという点でも価値があります。

カハラ横浜を予約するなら一休が安い

では「カハラ・ホテル&リゾート横浜を安く予約する方法」の2022年春バージョンです。

このホテルは開業前からOTAの「一休」で予約を取っていて、一休の会員には定期的にタイムセールのお知らせやクーポンが送られてきます。ですから、この記事の表題に対する答えとしては、「一休に加入しておこう」ということになります。

先日のタイムセールでは、「カハラグランド」(47〜50平米)というこのホテルで一番下のグレードの客室が、15,000円分のホテルクレジット付きで、税込39,684円でした。このレートは幅広い日程でオファーがあり、以下のように夏休みの最繁忙日でも同じ価格でした。

さらに、僕のところにはクーポン特典が別途送られてきており、ここからさらに3,000円引きになりました(ただし4月28日までの有効期限あり)。

館内で利用できるホテルクレジット分を差し引き、さらにクーポン分を差し引くと、39,684−15,000−3,000円で、客室分に相当する価格は、21,684円となりました。

一休のセール価格は横浜ベイコートのメンバー料金と同一水準

これを会員制である横浜ベイコート倶楽部の客室料金と比較してみます。

同ホテルのメンバー料金は一番安い客室で税込18,700円です(49平米のベイスイート)。これに10%のサービス料金がかかりますから、総額は20,570円となります。

一般ホテルであるカハラとの差は、この例では、1,000円程度でした。一休の予約では、ベイコート倶楽部の22時間ステイよりも1時間長い23時間ステイが可能なので、それを勘案するとほぼ同額と言ってもよいかもしれません(時間単価として942円 vs. 935円で差は1%に満たない)。一休の予約には駐車場代も含まれています(ベイコート倶楽部会員はもともと駐車場無料)。

直前予約のアゴダがびっくりするほど安かった

一休でセールがやっていなければ、ブッキングドットコム系のOTA「アゴダ」もチェックしてみてください。

以下は、今日(4月8日金曜日)、明日(4月9日土曜日)の予約をする場合の画面です。朝食2人分付きのカハラグランドで、税サ込の総額が30,841円でした。いい季節の週末なのに、かなり安いですね。すでに最高級ホテルとしての矜持は失われているようです。

付いている朝食がどんなものなのかはわかりませんが、もし、通常の「アメリカンブレックファスト」や「濱膳」であれば、驚くべき安値です。これらは4,500円++ですから、税サ込で1人分が5,692円となります(カハラ横浜のサービス料は15%)。

あまり信じたくありませんが、もしもそうだとすると、客室は実質的に1万円台(横浜ベイコート倶楽部のベイスイートのメンバー料金よりも安値)で販売されていることになります。いつかこうした逆転現象が起こるとは思っていましたが、こんなに早く、しかも土曜日に、とは個人的にも衝撃です。

冒頭の写真は、同ホテルのすぐ後ろにある別のホテルからの撮影です。僕はカハラを敬遠してこちらのホテルを好んで利用しているんですが、こんなに安いならカハラに泊まってもいいと思いました。

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9 comments

  1. この記事、朝飯前にサクっと書いたんですが、ランチタイムに関連リンクを整理して追加したりしていたら、アゴダの直前予約に出くわしてしまったので、セクションを1つ増やしました。

    これはヤバい。いったい何を考えているのだろう。カハラを安売りしても誰もハッピーにならないでしょう。僕が気づいていないだけで、近ごろずっとこうだったのかもしれないけど…。

  2. リゾートボーイ様
    こんばんは。今回のブログに関係ないですが一点意見を述べさせていただきます。
    3月中旬に発表された2022年度サービスインフォメーションでは、特別企画オーナーズステイの【ブルー&ホワイト】において 対象外日に5/1、5/2の記載はありませんでした。
    先程見てみましたら何と、5/1、5/2がしれっと追加されていました。
    元々5/1、5/2は記載がなかったのでその日程で箱根を予約したのに、対象外日に追加になってることに違和感があります。
    素直に間違えたなら公表すればいいと思いますし、予約してる人には連絡するのが筋だと思います。
    一方的な公表に憤りを感じています。

    この辺り何かありましたら教えていただきたく存じます。
    よろしくお願いします。

  3. 武藤さん、コメントをありがとうございました。

    僕の手元にある、3月14日付け発行の会報誌に同封されていた「エクシブオーナー様 サービス特典のご案内」(2022年度版)によると、ブルー&ホワイトステイの除外日に5月1日と5月2日の記載がありました。

    Web告知のミスということだったのかもしれません。

  4. 記事では「直前予約」という形でアゴダの紹介をしたんですが、別に直前じゃなくても安いですね。

    今日、ゴールデンウィークのレートをつらつらと調査していたんですが、5月5日のカハラ横浜は記事で紹介したのよりももっと安かったです(2人分の朝食付き)。

    横浜ベイコート倶楽部のメンバーさんはこういう安売り状況を見てどのように思われるのでしょうか…。

  5. カハラ横浜は以前からリゾトラ営業経由で随分割引チケットを配ってましたね。リゾートボーイ様のところにも来ませんでしたか?あまりの乱発ぶりに、苦戦してるんだろうなという印象でした。横浜にわざわざ泊まりに行く趣味は無いため、内容はあまり覚えていませんが…。

  6. 箱根オーナーさん、情報ありがとうございました。僕のところには同社の会員全員に配っている「カハラパスポート」が来たくらいですが、上得意客にはもっと優遇があったんですね。

    実質的に同じホテルの会員権を売りながら、並行してもう一方の割引券を配るというのは、ちょっとどう考えればいいんだろう…という感じです。入口が違うだけの同じホテルなわけで。

    会員制で料金固定の横浜ベイコート倶楽部があるから、カハラ横浜は歯を食いしばってでも決して安売りをしてはいけなかったと思うんですね。

    トラスティ撤退が表しているように、一般ホテルは「カハラ世界進出」も含めてすべて取りやめになっていると思いますので、ハワイも含めたカハラはリゾートトラストのお荷物であり続けるのかなぁ。横浜があんなおかしな運営でなければ、ハワイのカハラは売却できたのに、と思います。

  7. こんにちは…
    MICEを狙っての建設でカハラには、4人で泊まれる2ベッドルームがないのでしょうか?
    これはとっても厳しいことですよね。(カハラはコネクティングルームとか作ってくれたらよかったのにね)
    横浜ベイコートは、2ベッドルームは満室が多くみられます。去年は、横浜ベイコートの半額チケットでお値打ちに宿泊しましたが、ここのところ横浜ベイコートもエクシブもお値打ちチケットはだしてくれませんね(笑)
    春休みは娘や孫との3人での宿泊だったので、広さと価格で2ベッドルームの横浜ベイコートに宿泊しました。(都心のホテルでも1ベッドルームはお値打ちに出ていますが、2ベッドルームは1泊10万越えです)
    リゾートボーイさんのおススメの東京ミッドタウン界隈は私も大好きで桜が満開でとっても素敵でした。京都もそうですが、みやこのお花見ってホントに素晴らしいところなんですよね!!

  8. ジューシーママさん、コメントありがとうございます。カハラ横浜はスイートも2人定員だし、ハワイでは当たり前のコネクティングルームがあるという話も聞かないですね。

    本家カハラとはまるで方向性が違うホテルで、カハラブランドを冠しているものの、「埋立地入札に参加して会員制で分譲したベイコート倶楽部の中に、横浜市の要件を満たすために無理くり作った鬼っ子」なので、カハラ利用者から見れば常に事業者側からベイコート客と比較されるし、ベイコート利用者はカハラを安売りされて面白くないという、あまり誰も幸せにならない運営になってしまいました。

    ベイコート倶楽部としては例外的に割とちゃんとした観光地にあるので、なんとか維持してほしいと思っています。

    完全会員制という体裁を守らなければいけないベイコートと違って(昔はチケットをバンバン配っていましたが、もうできないでしょう)、エクシブはもっとオーナー優遇のチケット配布をしてくれてもいいと思いますが、ぱったりなくなって、法人格安プランに切り替わった印象です。

    ミッドタウンの桜はいいですよね。期間限定のアウトドアのカフェも相当に素敵でした。

  9. 上記コメントでご指摘のあったオーナーズステイの対象日に関連して、今日、リゾートトラストがホームページ上で誤記があったと謝罪しました。

    2022年2月18日から2月24日まで、弊社ホームページに掲載した会員様サービス、
    オーナーズステイにおける「レッド&ホワイトステイ」の対象外日が誤って記載されていたことが判明いたしました。

    その他の情報詳細|ホテル情報・予約|リゾートトラスト株式会社

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