東京ベイコート倶楽部周辺で大規模再開発続く

3月27日にお台場(正確には江東区青海)のパレットタウンにあるビーナスフォートが閉館しました。僕は最終日の夕方に現地にいて何枚か写真を撮ったので、同地の思い出として残しておきたいと思います。記事の後半では、東京ベイコート倶楽部周辺でこれから行われる大規模な再開発事業についてまとめます。

パレットタウンの中核、ビーナスフォートの閉館

パレットタウンは1999年3月のオープンで、このエリアきっての大型商業施設でした。

パレットタウンは2つの街区の総称であり、以下のようないくつかの大型施設から成り立っていました。

・ヨーロッパ風の内装が特徴のショッピングモール「ビーナスフォート」(この記事に写真を掲載)
・トヨタの体験型ショールーム「MEGA WEB」
・お台場名物の「パレットタウン大観覧車」
・コンサートホール「Zepp Tokyo」
・体験型ミュージアム「チームラボボーダレスお台場」

このほど3月27日に閉館したのが、パレットタウンの中核施設であるビーナスフォートです。

写真の噴水広場や教会広場の写真を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

最終営業日の3月27日には、別れを惜しむ来場者で大変なにぎわいでした(僕もその中のひとり)。

ベイコート倶楽部周辺で施設が一挙に取り壊し

さて、今後このエリアはどうなるのか、東京ベイコート倶楽部の周辺に絞って説明します。こちらはフリーペーパー「TOKYO SEASIDE STORY」から引用した東京ベイコート倶楽部の近隣図です(2022年1月号)。

小さくて見づらいと思いますが、中央右下に四角いグレーで東京ベイコート倶楽部とホテルトラスティ東京ベイサイドの街区が描かれています。

東側(有明側)から説明します。ベイコート向かいに家が描かれている部分は、閉館したアニヴェルセル東京ベイで、すでに解体されて更地になっています。

次に運河を渡ったお台場側です。

まず地図の19番の東京ビッグサイト青海展示棟ですが、東京2020大会が終わって東京ビッグサイトが使えるようになったので役目を終え、3月末までに解体され、更地になっています。

次に地図の5番、Zopp TokyoとMEGA WEB、大観覧車などの街区ですが、ZeppとMEGA WEBは2022年の到来をもって閉館済みです(まだ建物は残っています)。

大観覧車とチームラボボーダレスは今年の夏休みいっぱい営業して終了します(2022年8月31日まで)。

そして地図の4番のビーナスフォートがこのほど閉館しました。

ベイコート周辺で大規模エンタメ施設が複数開発

このように、東京ベイコート倶楽部を取り巻く街区は、すべて同時期に営業が終了して、これから数年をかけて大規模な再開発に入ります。

まずホテル正面の旧アニヴェルセルの街区ですが、ここにはテレビ朝日による大規模エンターテインメント施設が作られます。オープンは2024年12月の予定です。以下の記事で詳報しています。

(関連記事)東京ベイコート前にテレ朝がエンタメビルを建設 – resortboy's blog

東京ベイコート倶楽部の販売サイトにおいては、この再開発がもたらす眺望の変化が但し書きとして記載されています。

本施設北東隣「有明南H区画」における地上12階建相当の建物建築計画(2020年12月25日付/東京都港湾局)に伴い、眺望等に変更が生じる可能性があります。

(公式)TOKYO BAYCOURT CLUB - 東京ベイコート倶楽部

ビッグサイト青海展示棟だった街区は、もともと事業者が決まっていない空き地でした。再開発の計画は今のところありません。

パレットタウンの跡地は広大なので最終的な再開発の全貌はまだわかりませんが、トヨタグループの東和不動産が、プロバスケットボールチーム、アルバルク東京の試合会場として利用する多目的アリーナ(客席1万〜1.3万席)を、2025年6月にオープンさせる予定となっています。

(発表資料PDF)大型複合アリーナ建設計画に関するお知らせ

いずれの再開発計画も敷地の広さを生かしての大規模集客施設となっており、その間に建つ「完全会員制ホテル」にも利用環境の面で影響があるかもしれません。数メートル先のテレ朝の施設は年間500万人を超える来場者を見込んでいます(東京ベイコート倶楽部の宿泊客は2020年度実績で約7.3万人です)。

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