リゾート会員権のコアな話の次はお気楽な話題。エクシブ伊豆に行くと、伊豆という土地柄から来る条件反射のようなもので、お食事の相談は「どうしてもお刺身」「どうしても寿司」という議論になる。
お刺身とビールでシンプルに行きたいのだが、エクシブ伊豆の生簀割烹「黒潮」はコース料理が中心で、カジュアルにお刺身をがんがん食べるという感じではない。それにランチ営業もしていない。この日は伊豆高原駅に近い「うな福」へ。
うなぎや地魚をリーズナブルに楽しんだが、意外にも僕の琴線に触れたのはこのビントロ丼。ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)は、1メートルほどの小さいマグロで、もともとは缶詰(シーチキン)の材料になる程度の低いマグロだった。だが、脂ののった時期に漁獲するとウマいということで、回転寿司のネタとして注目を浴びるようになったのは意外と最近の話。うまいマグロであるにもかかわらず、値段が安いというだけで高級さを旨とする従来の寿司屋では遠ざけられてきたのである。
伊豆まで来てビントロとは邪道か?と思いつつも、安くてうまければ結構と、エクシブではおそらく出ないであろうメニューを堪能したのであった。(2005 Spring)