毎年秋に新作をお届けしている「ラクラク登山シリーズ」。「疲労対効果」の最大化をモットーに研究した成果を、今年もお届けする。2014年の新作は、人呼んで天空のビーチ「日向山」である。

まずは冒頭の写真を見ていただきたい。まるでビーチのような白砂が広がるこの場所は、標高1,660mの山の上である。画面右手に目をやると、八ヶ岳連峰の姿がよくわかると思う。

ここ日向山は、国道20号をはさんで八ヶ岳の反対側、甲斐駒ケ岳の前衛だ。この日は眼下に雲海が広がり、この世のものとは思えないような、インパクトのある絶景を堪能した。

このラクラク登山シリーズでは、登山タイムをマックス60分と想定していろいろなコースを設定しているが、今回は残念ながら90分とかなりオーバーしている。しかしそれだけの価値のある場所だということは、この1枚の写真が雄弁に物語っているのではないかと思う。

ハイキングコースへは、サントリーの白州蒸溜所のすぐ近くからのアクセスとなる。山梨県北杜市が配布しているPDFファイルがとてもよくまとまっているので、まずはそちらをご覧いただきたい(画像クリックでオリジナルファイルにリンクします)。



まず訪れたいのは「道の駅はくしゅう」だ。登山路にトイレはないので、ここで用を足しておきたい。

国道20号から道の駅のある交差点(白州農協前)を左折して(東京から見て)、後は道なりにまっすぐ行くとハイキングコースのスタート地点「矢立石」に到着する。

カーブは厳しくないが、すれ違いが厳しい細い山道なので運転には注意したい。

駐車場の脇にハイキングコースの入口があり、このような看板もあるので迷うことはないだろう。

途中の登山道も大変よく整備されている。ピストンで同じ道を戻って来る限りは運動靴やスニーカーでまったく問題ない。

途中は1合目から9合目まで表示があり、登山時の励みになる。ただ、山頂を抜けるまで眺望がないので、1時間以上、単調な登りが続くことを覚悟しておいてほしい。

体育の日の三連休に登ったが、ちらほらと紅葉が楽しめた。10月下旬ならそうした楽しみもあるだろう。

さて、目的地は山頂ではなく、「雁ヶ原」と呼ばれる白砂のガレ場である。山頂はこのような三角点があるだけで、スルーしてしまっても構わないだろう。

山道を抜けて雁ヶ原に着くと、本当に突然、冒頭のような眺望が目の前に広がり、全身がしびれるような驚きを感じる。

右手に進めば、八ヶ岳連峰がよく見える。こちらは主峰、赤岳をアップにしてみたところ。

前進すると、その先は蟻地獄のように谷に向かって落ち込んでいる。

覗きこむと吸い込まれそうだ。

ガケの際で記念撮影する人が絶えないが、ちょっとあそこまで行く気にはならないなぁ…。

トルコのカッパドキアを連想させるような奇石は、色が真っ白なだけに、迫力というよりも、現実離れしたものを感じさせる。この白い色は、花崗岩が風化したものだ。

谷に向かって左の方に進んでみると、背後に甲斐駒ケ岳が目の前にそびえている。

今回は登山の装備ではないので、ハイキングコースのピストンだったが、装備がしっかりしていれば、同じスタート地からの周回コースも楽しめる。

白砂の崖下からは、ガイドに導かれた女性グループが次々とやってきた。僕もぜひ次回は周回コースでこの奇景をさらに堪能したいものだ。

帰りは同じ道を戻ってゴール。最後に注意点だ。

ここでのネックはパーキングである。矢立石のスタート地には駐車場があるのだが、線引されたエリアがちゃんとあるのは数台分しかない。そのため、埋まってしまった後は路肩への駐車となるのだが、舗装は悪いし道は狭いし、縦列駐車だしで、運転に自信のない方は泣きそうになるような感じだと思う。

とにかく、朝早く行くことである。エクシブ蓼科からだと、メルヘン街道と八ヶ岳エコーラインを経由して国道20号に出て、道の駅はくしゅうまでは、1時間強だ。

5 コメント

  1. 素晴らしい登山旅行記ですね。雲や霧がかかると山が幻想的に浮かび上がります。そこを見事にカメラで切り取っていますね。今度、私も登ってみます。
    注:この秋に1か月北海道のニセコにロングステイしてきました。コンドミニアムに滞在し朝、夕は天然温泉の入浴、午前中は定期購読した日経新聞、ジャパンタイムズをじっくり読み、午後は自転車でニセコ連山の野山をサイクリングします。食事は北海道の新鮮な野菜を買い求めて、完全自炊です。
    海外ロングステイばかり考えていましたが、今や(一般的に)海外の物価が高くなり、日本の方が安くて高品質に感じます。
    私の遊び心に大きな変化が起きています。日本回帰です。
    では、また。

  2. 北海道や、沖縄は、ある意味、海外のような非日常感がありますよね、うらやましい限りです。
    日本回帰との事、リゾート感は全くありませんが、日本の原風景、里山、棚田、古民家、囲炉裏
    などにもご興味がおアリでしたら、新潟、十日町の貸し民家、みらい、なんてのがあります。
    盆や、年末年始に、たまにお世話になってます。(特別営業期間中はXIV いけなくて、、、)
    日本有数の豪雪地帯なので、冬は厳しいですが、、、

  3. >日本有数の豪雪地帯なので、冬は厳しいですが、、、
    豪雪地帯だからこそ、観光資源となる場合もあります。北海道のニセコ地区はオーストラリア人によってパウダースノーのスキーリゾートとして紹介されたため、オーストラリア人が大挙してやってくるようになったそうです。
    最近日本によく来るようになった、東南アジア系の人は雪に対する憧れはむしろ強いように思えます。
    http://www.alpen-route.com/news/H26/21Snowwall.pdf

    バブル時に越後湯沢などにスキーリゾートマンションとして開発された物件も、適切に運営管理して海外向けに再度売り出せば日の目をみることもあるのではないでしょうか?

  4. kuchibirusenseiの指摘は正しいです。
    私の泊まったコンドミニアムは、スキーシーズンになるとお客の90%くらいが外国人だそうです。ニセコのヒラフ地区には真新しいコンドミニアムが多数建設され、スキーシーズンには外国人の街に変貌するそうです。
    以前はオーストラリア人が多かったのですが、ニュージーランド、北欧からもパウダースノーを求めてニセコにやって来ます。そして最近の傾向はアジアからのお客です。シンガポール、香港、台湾…。アジアの富裕層が家族を連れて冬のバカンスにニセコに来ます。そして気前よくお金を落としていきます。
    今の普通の日本人では(大金をはたいて)ニセコに家族で1週間、2週間のスキーバカンスに来れる人は少ないでしょう。
    よって、「お客は外国人、スタッフは日本人」という構図になりつつあります。これは私が何度も訪れたメキシコ(カンクン・コスメル)のリゾートホテルと同じ構図です。
    決して悪いことではないのですが、斜陽の国「日本」の未来を暗示しています。

  5. 海外からの観光客受入れということを考えれば、リゾートトラストもエクシブとは違った戦略での展開が考えられます。

    たとえば、先ほど言った越後湯沢などに雨後の筍のように建てられ、その後放置されているリゾートマンションを
    一括再生し、外国人がスキーシーズンにロングステイできるような施設というのが考えられます。

    この場合、ロングステイが前提ですから、エクシブカレンダーとは全く違ったやり方が必要となります。
    もちろん、スキーシーズンは外国人向け、GW,夏季や紅葉の時期には日本人が使うというように。

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