これがスタンダードグレードだなんて、信じられるだろうか。エクシブ軽井沢パセオ、CB2タイプ、和洋ルームである。お部屋の広さは67.23平米だが、ワイドスパンに4面取られた大きな窓が開放的で、他のエクシブで言うと80平米クラスのゆとりを感じさせる。
窓枠の部分に注目してほしい。外廊下というハード面でのデメリットを逆手に取って、内装と外装が一体化したデザインを用いることで、ホテル全体の作品感を高めている。インテリアはまさしく離宮シリーズのそれを汲んでおり、調度品のテーブルトップはすべて鏡面仕上げのブラックで、実に掃除が面倒くさそうな贅沢な仕様である(テーブルに景色やテレビ映像が映り込んでいるのがわかるだろう)。
和室部分も最近のエクシブの流れで、デザイン優先のつくり。押入れ部分もデザインを重視しながらもコンパクトにうまく作られていて感心する。全体的にすべてがシンメトリーなデザインになっていて、非常にスッキリとしていて落ち着きを感じる。
このお部屋がルームチャージ14,500円というのは破格のバリューである。外廊下ということもあって冬場はお薦めできないが、4~11月はヒマさえあれば通いたい。そんな風に思わせる、スタンダードグレードの最高傑作だ。
今は講演で能登半島に来ております。さて、先週末にパセオECタイプのワンベッドルームに泊まりましたが、ご紹介の部屋のほうが広いばかりか、たった500円しか変わらないのですね。次回はこのタイプを予約してみます。