エクシブ箱根離宮、SE-2タイプ、和モダンルームのリビングである。100平米を超えるお部屋ながら、後は玄関に水まわり、ベッドルームだけである。空間を区切らずに思い切って大空間を確保したこのお部屋、実際に使ってみると珍妙なことが起こる。
リビングの真ん中にエリアを仕切るようにテレビボードが設置してあるのだが、なんと、裏の畳エリアに回ると裏側にもテレビがあるのである。
当たり前だが、両方のテレビを点けると同じ場所から別々の音声が流れるので、実用にはならない。この広い部屋の2つのエリアで映像を楽しみたければ、音を消すしかないのである。
まぁいい。サイレントに楽しめるコンテンツと言えば写真だし、僕は写真コンテンツには強い方だ。しかしこれもうまくいかない。HDMIケーブルでタブレットを接続し、写真のスライドショーでも楽しもうと思うも、例によって家具にぴっちりとテレビがはめ込まれていて、外部機器の接続がほとんど不可能なのである(他のエクシブでもテレビに外部機器が接続しづらいケースがままあるが、このお部屋の難攻不落具合は随一だ)。
というわけで、お部屋の主役とも言っていい位置にテレビがあるものの、使いづらさばかりが目に付く。要するに片方のテレビを点けたら、その画面の見える側に全員がいないとヘンな作りなのだ。畳エリアには実用性に乏しい家具が飾り程度に置いてあるだけで、布団敷き専用エリアとしてしか使いようがない。いや、広い畳で百人一首でもやればよかったのだろうか?
何かが間違っているような気がするのだが、どうも設計者の意図が僕にはよくわからない。いったいどうするのがよかったんでしょう?
多分、このテレビは、同時に使うことは考えておらず、リビングに座っているときと、和室に座っているときどちらでもテレビが見られるように設置されたのではと思います。
この前、淡路島に行ったのですが、テレビが和室と寝室のどちらでも見られるように回転台がついていました。
http://album.e-asre.com/others/went1-1.shtml
和室からもベッドからもテレビが見られるよう、回転台の上に設置されているところは、エクシブのスタンダードルームでもいくつかあります。
私はホテルにテレビが無くても構わないタイプなのですが、世代によってはテレビが無いと困る人も多いようです。
また、和室というか畳エリアは、むしろこれこそがエクシブのアドバンテージだと思います。
すぐに横になれるし、ベッドもあるので、布団敷きに入ってもらわなくてい良いわけですから。