マカオのホテル選び(決定編)

マカオのカジノ産業を中心に、ホテルや交通について長々と説明してきましたが、こうした背景知識をもとに、マカオでのホテル選びをしました。前半はマカオ半島を拠点に世界遺産めぐり、後半はコタイ地区の世界最大のイミテーションリゾートを楽しもう、というのを基本方針としました。

マカオ半島では、サンズ・マカオに泊まるのが順当に思えましたが、自分はあまり泊まりたいと思いませんでした。そのギンギラギンな外見もそうですが、このホテルは先にカジノありきでオープンしていますから、ホテル(タワー)は後からの付け足しで、カジノを抜きに考えたときには整ったリゾートホテルではないと感じます。やはりサンズの本領はコタイの各施設で発揮されていると思いました。

しかし、コタイと自由に行き来できるシャトルバス網を考えると、サンズ・マカオの立地は捨てがたい。というわけで、その隣にあるホテルに宿泊することにしました。

そのホテルは名前を「グランドラパ(Grand Lapa:金麗華酒店)」と言います。写真は5階のエレベーターホール。このロゴを頭に入れておいてください。

(公式)Grand Lapa Macau – Macau – China

冒頭の写真は海側からサンズ・マカオを見たところですが、一番右側のサンズの円筒型の建物のすぐ右に張り付くように、白くて「M」のようなロゴの入った建物が見えるのがわかると思います。これがグランドラパです。Google Mapから空撮写真を引用します。海から見ると、サンズの真裏になります。

このホテルは、1984年にマカオで初めての外資系ホテル「マンダリン オリエンタル マカオ」としてオープンした、かつての最高級ホテルです。マンダリンオリエンタルは2010年に新しいビルで新規開業することになり、その影響で2009年に現在の名称にリブランドしました。オペレーションをしているのはSJM系の雅辰酒店集団(Artyzen Hospitality Group)で、ここは以前Westinだった「グランドコロアンリゾート」も手がけています。

(公式)Hotels|Artyzen Hospitality Group

少し脱線しますが、こうしたラグジュアリーホテルのリブランドというやり方は、ホテル施設のライフサイクルという点で興味深いと思います。オープンから25年も経つとホテルに求められるものも変わってきて、その段階でトップブランドとしての価値を維持できなくなることもあるでしょう。そこで自らに大きく手をいれるのではなく、契約を終了して他に移っていく。そしてその「元高級ホテル」はリブランドして、自らの価値を切り下げて別の居場所を探す。

考えてみれば自然なことですが、こうしたことができないのが会員制リゾートホテルの弱点です。所有と運営、そして利用者までもがガチガチに一体化していて身動きが取れず、商品としてのバランスが失われていく。これが現在表面化しつつある、エクシブの問題点の本質(の一つ)です。

話をマカオに戻しましょう。こちらの写真が滞在したグランドラパのお部屋からの景色です。

ガチガチのサンズビューで、まさにこれは自分の狙い通りです。おかしな話ですが、おそらくサンズに泊まるよりもずっと、サンズのバスターミナルに近かったと思います。お部屋から下に降りればすぐ横がサンズのバス乗り場でした。

こちらの写真の右、ポルトガル風の建物がグランドラパのスパ棟で、左の道をあと10メートルも進めば、サンズのバスターミナルに着きます。

次にコタイ地区のホテル選びについてです。自分の場合、これについては迷うことなき一択で、コンラッド マカオ・コタイセントラル(澳門金沙城中心康莱德酒店)に最初から決まりでした。やはりヒルトンオナーズのゴールド会員としてのベネフィットはなかなかのもので、豪華ホテルでこそ、その真価を発揮すると思います。

さすがに夜はド迫力。写真左がコンラッドとホリディイン(ホリデイインのロゴは裏側にあります)、右の2棟がシェラトンで、ここが世界最大のシェラトンです。サンズ・コタイ・セントラルにはもう一棟、セント・レジスがこの左側にあります(デカすぎて一緒に写せませんでした)。

コンラッドでなくても、コタイ地区にはブランドホテルが勢ぞろいしているので、どこを選んでも間違いはないのではないでしょうか。それに、カジノのおかげでホテル自体はとっても割安です。

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