バブルの遺産

エクシブ初島クラブは、リゾートトラストが建設した施設ではない。現在は見事にエクシブのラインナップに収まってこそいるが、旧「初島クラブ」は、まさにバブルの遺産である。

旧初島クラブのオーナー会社は「日本海洋計画」という。同社が約500億円を投じた旧初島クラブは、1991年に着工し、1994年にオープンした。しかし、会員権は1口5,000万円(後に2,500万円を加えて2種類になったという)と高額で、バブル崩壊もあって販売は思わしくなかった。建設を担当した大成建設への支払いも滞っていたという。

同社のメインバンクであった日本長期信用銀行が1999年に破綻すると、同行から約360億円の融資を受けていた日本海洋計画も連鎖的に破綻。会社更生法を申請した後、更正計画に名乗りをあげたのがリゾートトラストだった。リゾートトラストによる完全子会社化案を含む更生計画案が認可され、翌2000年、旧初島クラブは「グランドエクシブ初島クラブ」としてよみがえったのである。

前置きが長くなったが、そんなわけでエクシブ初島クラブは、普通のエクシブのように段階的に部屋が用意されているわけではない。Lグレードの部屋がやたらと広いのである。Mグレードのツインルームの上はいきなり72平米(Cタイプ)になる。Cタイプは4人定員なので、5人での宿泊となるといきなり100平米を超えるスゴいお部屋になってしまう。

写真はD2タイプのお部屋のダイニングからリビングを望んだところ。横スパンは7.8メートルもある。このほかに和室とベッドルームを備えた完全なスイートルームである。背後には立派なミニキッチンまである。これでLグレードであって、運がよければMグレードの人でも泊まれるというのだから、初島の予約はとりにくいわけである。(2004 Autumn)

2 comments

  1. risortboyさん ホームページに毎日新しいお写真が加えられていますので、楽しみでわくわくしながら拝見しています。

    ところで 以前から気になっていたのですが初島の和洋室の部屋の眺望はどうなのでしょうか?最高でも4階までしかなかったと思いますが、お写真を見ると樹木がかなり視界をさえぎっているようにも見えますが、、、
    Eタイプにしておけばとりあえず眺望の点ではだいじょうぶだとは思いますが、和室がないですし、、、

    大島棟は夜景がきれいなのですね、私は富士山が見たくて熱海棟をリクエストしていたのですが、確かに夜は真っ暗です 笑
    大島棟はスパにも近いので次回はそちらにしてみようと思います。

  2. さちさん、こんにちは。初島のLグレードの和洋室(D2タイプ)は、4階に集中していますね。眺めはこんな感じですよ。葉っぱの向こうは熱海です。季節によると思いますが、夏場はこのくらい葉が茂っているので、お部屋からオーシャンビューを楽しむのは限定的になると思います。

    スイートのグレードだと、和洋室がないんですよね~。とっても悩ましいです。D2の和室はかなり広々していて、いいものなんですよ。

    それと、夜景のことは僕はよくわかりません。昨日の記事では、左右を間違えて記載していたので、混乱させてしまったかもしれません。地図を見ると、伊東の方がちょっと近い感じですね。ちなみに、熱海棟はほぼ真西、大島棟がほぼ真南向きです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊