浅間サンラインで信州上田へ

軽井沢の中心部は、どうも東京などと変わらないか、むしろそれ以上に放射能で汚染されているようで、どうも足が向かない。考え方を変えて、エクシブ軽井沢から西に向かってはどうだろうか。そんなわけで「浅間サンライン」で「信州の鎌倉」と呼ばれる上田まで行ってみることにした。

浅間サンラインというのは愛称で、正式名称を「浅間山麓広域農道」という。起点は、エクシブ軽井沢とは目と鼻の先にある国道18号との交差点「浅間サンライン入口」である。

エクシブから上田までは、国道18号を使えばまっすぐなのだが、この国道は信号が多いしかなり混雑する。かと言って、たかだか30キロほど行くのに高速に乗るのも、エクシブからだと効率が悪い。そこで国道18号と平行して走っている、浅間サンラインの出番となるわけだ。

スタートは軽井沢町追分(冒頭の写真)で、すぐに御代田町に入る。この辺りは信号もなく実に快適なのだが、ちょうど道路工事にぶつかった。ちなみに、下の写真で「浅間山麓地区」の表示の左側が塗りつぶしてあるが、ここにはかつて「広域農道」の文字が書かれていた。

小諸市に入ると信号が増えてきて、もはや農道の面影はない。もともと農道として開発されたとはいえ、ほとんど幹線道路と変わらない街並み、それに交通量を誇っている。

「小諸I.C.北」という交差点では上信越道の小諸インターに接続するので、エクシブから長野市や妙高などに遠出するなら、佐久インターを使うよりもすっきりとしたライン取りになる。さらに進むと東御市に入り県道4号線と交差するが(下の写真)、この辺りが上信越道の東部湯の丸インターである。小諸からの区間は、ほとんど高速に沿うように走っている。

そして上田市に入るのだが、行政区域が変わると「広域農道」の表示が復活したりして面白い。

最後にこちらのトンネルを抜けて、上田の市街地へと入っていく。全長27.3kmを30分ちょっとで走り抜け、国道144号に合流して終点となる。

26 comments

  1. 小諸IC〜浅間サンラインは私が軽井沢へ向かう時にいつも使うルートです。
    こちらのブログでこんなに身近な風景が見れるとは驚きですf^_^;)
    浅間サンラインから上田・長野方面に向かうと、途中にハローアニマル(動物愛護センター)があります。
    国道18号線を使うと、丸山珈琲小諸店があります(^^)。
    この浅間サンライン、信号が少なく夜は交通量が少ないので、スピードを出す車が多く、事故が少なくありません。そんなわけで、夜間は国道の方がおすすめです。
    せっかくのリゾートが台無しにならないように、運転には気をつけたいですね。

  2. 長野県上田市というと、サマーウォーズというアニメ作品の舞台になったところですね。
    内容は「マトリックス」+「ぼくの夏休み」といったところですが、「一族郎党の絆」というテーマもあります。
    若い世代には受け入れられたようですが、ちょっと鼻白んでしまうところもあった作品でした。

  3. この程度の放射能はかえって身体によいくらいですね!低線量率での影響はまだわかっていません。50年近く研究していても結論が出ていません。どちらかというとラジウム温泉に代表されるように身体によい影響があるという論文が7割近くあり、福島原発の敷地内でも身体にはよい影響がある領域に入っています

  4. 「信州の鎌倉」というと、上田市でも別所温泉を思い浮かべます。
    実は検討したことは何度もあるのですが、
    やはり行くならかしわや本店などの温泉旅館に泊まりたいな、などと思い、
    いろいろと迷っていて、いまだに実現していません。

    次回は別所温泉かもと期待しています(*^_^*)
    信濃デッサン館にもずっと行きたいと思っているのですが、
    いらっしゃいましたか?

  5. 上田まで足を伸ばされるなら美味しいトンカツはいかが?
    私のお気に入りは別所温泉方面の六問銭というお店です。
    http://r.tabelog.com/nagano/A2004/A200401/20000467/
    20年程前に全国を講演しているグルメな知人の紹介で初めて行ってから通っています。
    人気があるのと営業時間が短いので、前回は現地まで行ったものの食べ損ないました。
    この週末に久々に行く予定で、フィレ中を頂くつもりで楽しみです。
    一見怖いマスターは車好きなので、カウンターに座れば車談義ができるかも。

    有害な人工の放射線と癌治療にも使われるラジウム等の自然の放射線は別物ですから注意が必要です。
    友達のご主人は放射線の専門家で近年東大で教えていたそうですが、春休みに大阪のホテルでバッタリ会いました。東京から家族で避難していたのです。4月から連絡が付かないので、ご主人以外の家族は海外に居ると思われます。東北の首長達の家族も海外へ避難させていることも報道しませんし、情報を持つ関係者だけこっそり避難し、汚染作物を買上げず廃棄させず流通させ、日本全国の一般住民を内部被爆させる政府に怒りを感じます。
    植物関係の研究員の友達が言うには、教授曰く「日本人のDNAは大昔の先祖が食していた海藻?の影響で他民族より比較的放射能への耐性がある。大騒ぎしなくて良い。」とのことでしたが、福島は垂れ流し続けていますから本当は大騒ぎしたほうが良いレベルと思われますが、私はトンデモ話の人類の進化に期待します。
    長文になるので端折りますが海洋調査船「地球」の機構に居た友人の話だと千葉沖の地震は本当にいつ起こってもおかしくないとのことで、連動する地震で太平洋側の地震と津波被害が差し迫った恐怖かもしれません。

  6. >有害な人工の放射線と癌治療にも使われるラジウム等の自然の放射線は別物ですから注意が必要です。

    天然のものなら安全で、人工のものは危険というのは、科学的な考え方とはいえません。
    キュリー夫人の時代には原子炉はなかったはずですが、キュリー夫人は自ら扱ったラジウムやポロニウムによると思われる放射能による白血病でなくなっています。
    あくまで放射能の程度の問題です。ベクレルとシーベルトという単位を良く耳にしますが、
    ベクレルが放射壊変数に対して、シーベルトが吸収線量に放射線の種類ないし対象組織ごとに定められた修正係数を乗じて計算されます。
    つまり、人体に対する影響は自然由来でも原発由来でもシーベルトで評価されるものです。

  7. エセ専門家が多くて困ります。このような流言飛語が皆の混乱を助長します。人工は悪くて、自然はいいというのは浅はかな知識です。東大だろうと京大だろうと間違いは間違い。放射線の物理レベルで考えればどちらの放射線も人体に与える影響はまったく同じです。天然塩(赤穂の塩など)10gには300ベクレル超えの放射能が含まれています。子供は塩を食べてはいけないのでしょうか。カリウム40は体内でベータ線を放出します。セシウムの外部被爆よりも人体影響が大きいのです。人間は放射能の恩恵を受けてきたのです。福島程度の放射能は無害どころか有益なレベルです。

  8. BSUKEさんあなたのレベルの低い書き込みは皆を不安にさせます。日本人は海草を取っているので甲状腺がヨウ素で満たされているので、放射性ヨウ素が入り込む余地がないため、チェルノブイリで発生したような子供の甲状腺被爆によるがんの発生はないということをうろ覚えで「教授曰く「日本人のDNAは大昔の先祖が食していた海藻?の影響で他民族より比較的放射能への耐性がある。」などと出鱈目を書き込むのはどうかと思います。このような知的レベルの低い、せいぜい週刊誌レベルの素人の流言飛語が怖いのです。

  9. エクシブ住人さん、ご自説の通り、人体によい影響を及ぼすのでしたら、福島の汚染土をご自宅で利用されるようお勧めいたします。

  10. 今の50代の皆様が子供のころはビキニ環礁などの大気圏水爆実験の影響で自然放射線のレベルは今の1000倍から10000倍ありました。福島レベルの汚染状況は原子力発電所サイト内でもこれ以下です。したがって、私を含めて50代以上の皆様は福島原子力発電所内で寝泊りしている状況よりも高い自然放射線レベルの中で子供時代をすごし育ってきたわけです。福島の土を利用してうんぬんの話ではありません。

  11. リゾートの話から脱線して申し訳ありません。事実を書いただけなのですが...レベルが低くてスミマセン。
    レントゲン医師はなぜ別室へ隠れるのでしょうね?体に良いならイチイチ移動する手間は要りません。撮影も必要な部分だけなんてケチな事を言わず全身でもいいではないですか?体に良いなら一石二鳥です。

    50代ではないので第5福竜丸の話をちらっとしか存じませんが、自分で確認できないデータより現実の関係者がどのような行動を取っているかで危険性が判断できるのではないでしょうか。関係者の口先ではなく行動を見れば一目瞭然です。
    ガイガーカウンターを入手しようと国内の問屋に電話すると在庫なしと返事が来る。政府から通達が出て売らないようにしていたから。じゃあ、外国から輸入しようとしても関税でストップ。これは国会で福島みずほ議員が国会質問してましたからこの輸入品を日本政府が止めていたのは有名な話です。
    政府は放射線の計測を上空20mでしていましたが、地上付近だと数値が高くなるから模造していていたのです。危険なのを誤魔化す為ではないですか。鼻血が止まらなくなる子が増えている、退社して九州へ逃げた東電社員が居るも事実です。その方もリークしてましたが、脅されて黙ってしまったようです。
    福島で開催予定のマラソンは後で何が起こっても保証しないそうですが、危険だと判っていて賠償支払いを免れようとそんな事を言う訳です。311の後、横浜の友人から電話がありました。子供のクラスで休校が増えているけど、なんだか変だと。最初に東電関係者の子供が休校し、民主党関係者の子供が続いて休校し、情報が伝わるにつけ欠席者が増えていったそうです。友人も国会議員情報で2日悩んで結局家族で大阪へ避難していました。
    大塚さんが白血病になられたのは福一が原因だと疑う人が多いのは仕方がないことだと思います。
    我が家の場合は食品による内部被爆の影響は避けられないと予想して、広島長崎の原爆患者に有効だった天然ラジウム理療が有効であろうと判断し、6月に姫川薬石を糸魚川の海岸まで拾いに行きまして、友人親戚にも配りました。埼玉から拾いに来た方とお話しましたが、2回目だと仰っていました。自宅付近はホットスポットだけど引越しできる状況ではないとのことで家族や友人達を助けたいと沢山拾っておられました。
    チェルノブイリより酷いことを外国が心配しています。福島は何も解決していません。政府が対処しないなら、個々にできる範囲で情報を集めて対処するのが人間の行いかなと。三人よれば文殊の智恵が現実になることを祈っているから持っている情報を提供しただけです。怖がらせるつもりはありません。長文失礼しました。

  12. >レントゲン医師はなぜ別室へ隠れるのでしょうね?体に良いならイチイチ移動する手間は要りません。撮影も必要な部分だけなんてケチな事を言わず全身でもいいではないですか?体に良いなら一石二鳥です。

    有馬温泉の銀泉:炭酸ラジウム混合低温泉が体に良いというわけだから、福島原発で汚染された地域でも
    低線量の放射能は体に良いという考えは現実にはどうかなと思いますが、
    放射線によるリスクには実は閾値というものがありません。

    自宅にこもろうが、有馬温泉に入ろうが、エクシブ那須白河を訪れようが、運が悪ければどんな低線量でも発ガンし発症するリスクはあります。レントゲン技師が撮影のたびにいちいち隠れるのは、当然リスク回避のためです。

    この問題はリスクの適正な見積もりが専門家であれ素人であれ非常に困難だから、結局のところ
    「君子危うきに近寄らず」が最適な行動原理と解されているのがいまの現状なのです。

    ただ、リスク回避が過ぎる場合、福島周辺の農産物や製品・サービスに対する忌避行動が過ぎると、
    その地域に対する差別的な行動を助長してしまうことが、これから大きな問題となってくる懸念があります。

  13. 揚げ足を取るわけではありませんが、国道4号線ではなくて県道4号線ですね。放射能論議が尽きないようですが、エクシブ那須白河(グランディ那須白河GC)は18ホールで営業されてますし、7月末に行った時に、ゴルフやってる方が結構多かったのでびっくりした覚えがあります。私は今の状態ではちょっとそこでゴルフしたいとは思いませんでしたね。大浴場の入り口に数多くの会員名が掲示されてますが、ゴルフ会員とクラブの間で安心できるような何らかの情報交換(連絡)がある(あった)のでしょうか?一応放射能測定値は毎日更新されてるようですし、1日過ごしても被爆量は極々わずかのようです。雪が降ったら被爆量は減りますでしょうか?

  14. 通常降水中にはラジウム系列の放射性核種が含まれて居ます。これは土中の花崗岩中のウランが崩壊してラドンとして放出されたものです。これが雨滴に入り、放射能として検出されます。大体、雨ですと晴れの日の2-3倍あります(事故前でも)したげって、降り始めは放射線量が高く、雪が積もれば対地中の放射線が遮蔽され線量は下がります。いずれにしてもこのレベルではまったく問題ありません。
    それから、kuchibirusenseiまったくの素人ではありませんね。低線量では閾値がないどころか、直線で外挿していいのかどうかもわかりません国際放射線防護委員会ICRPでも結論が出ていません。それ疫学的には低線量が身体にいい影響を与えるというデータが多く出てきたからです。また、最高放射能濃度のを含有する三朝温泉(ラジウム)では住民の発ガン率が低く、この研究を裏付けています。10年後にはあっと驚く結果が出てくるかもしれませんね。福島地区の住民のがん発生率が低く出るかもしれません。

  15. BSUKEさんのような人が関東大震災で朝鮮人を迫害するひとになるんでしょうね。いやはや何かにつける薬はないんですね。

    大塚さんが白血病になられたのは福一が原因だと疑う人が多いのは仕方がないことだと思います。
    我が家の場合は食品による内部被爆の影響は避けられないと予想して、広島長崎の原爆患者に有効だった天然ラジウム理療が有効であろうと判断し、6月に姫川薬石を糸魚川の海岸まで拾いに行きまして、友人親戚にも配りました。埼玉から拾いに来た方とお話しましたが、2回目だと仰っていました。自宅付近はホットスポットだけど引越しできる状況ではないとのことで家族や友人達を助けたいと沢山拾っておられました。

    これは吐き気がするくらい間違った情報です。このような人がパニックで人を傷つけるんですね。そんなもので影響緩和できるはずがありませんし、影響が出るくらいの線量がどのくらいか知っていますか?

  16. 放射線の人体へのプラス効果について

    論文
    広島原爆被災者の健康に関して
    多くの住民が高~低線量の被曝をし、なおかつ被爆直後もその地で生活し続けた広島の癌発生リスクにつき述べる。直近の人口動態統計によると、広島市の癌死亡率は全国平均を下回っている(人口10万人に対して広島市228・5人、全国272・3人)。心疾患による死亡率についても同様で、広島市の住民は平均的日本人よりも概して健康であることが推測される。 
    もちろんこのことは、広島での被曝と長期的な癌発生との因果関係を証明するものではなく、また高線量被曝が原爆の被害者にもたらした健康被害は明らかであるが、少なくとも低線量被曝の健康影響はあったとしてもごくわずかであり、そのようなリスクを検出することは困難であると言えるであろう。
    昨年から今年にかけ、シアトル広島県人会所属の被爆者の体験談を保存するプロジェクトに参加した。広島に投下された原爆により、高~中線量の被曝をされた方々である。そこで分かったことは、たとえ高線量の被曝を受けても、健康に長生きをされる方々がおられるという事実である。その理由については科学的にも未だ解明されていない。そうした方々の貴重なインタビューが、You Tube (www.youtube.com)で検索ウインドウに「atomic bomb survivor interviewと入力すると見ることができる。
    行方令博士はパシフィックリム疾病予防センター・ディレクター兼ワシントン大学公衆衛生学部准教授、中田美津子氏はパシフィックリム疾病予防センター研究助手。寄稿に関連する情報は日本疫学会(http://jeaweb.jp/news/pdf/20110325seimei.pdf)、(財)放射線影響研究所(http://www.rerf.jp/index_j.html)で確認できる。筆者への問い合わせはnamekata@comcast.netまで。
    こうした情報により、低線量被曝に対する誤解が解消されることを願う次第である。また、福島第一原発の周辺住民の方々が、一日も早く通常の生活を取り戻せるように切望する。

  17. ホルミシス効果

    ラッキー教授は、長年の研究から「最も理想的な環境は自然放射線の100倍である」と言っています。ホルミシスの分野では便宜的に自然放射線を1ミリシーベルト/年としますから、理想の環境はその100倍、すなわち100ミリシーベルト/年ということになります。

    この数字を時間あたりの線量率に換算すると、274マイクロシーベルト/日、1時間あたりでは11.4マイクロシーベルト/時となり、この線量で四六時中刺激を受けるのが理想ということになります。つまり一日中寝たきりでホルミシス治療を受け続けるとして、理想の線量率は11.4マイクロシーベルト/時となるのです。ただこの計算は、末期がんの患者がホルミシスマット上で寝たきりの状態で治療を受けるといった特殊なケースに限られます。現実には四六時中ホルミシス治療を受け続けることは少ないと思われるので、通常のケースでは短時間にもっと高い線量率を照射することが必要だと思います。

    例えばホルミシスルームで毎日(1日おき)1時間治療するということになれば、274(548)マイクロシーベルト/時の線量率になります。ホルミシスマットに8(12)時間寝たきりの治療のケースでは34.3(22.8)マイクロシーベルト/時の線量率が理想となるわけです。

    ある動物実験では、5~50センチグレイの照射が有効線量域とされています。この数字から計算すると、X線やγ線を照射した場合は、そのまま、5~50センチシーベルト=50~500ミリシーベルトが有効なしきい値ということになります。

    以上の事実からみて、「ホルミシス=刺激する」という意味で放射線を治療として用いるなら、10マイクロシーベルト/時あたりを下限とすべきだと考えます。この下限の線量を基準に毎日1時間ずつホルミシスルームに入ったとしても、年間の被曝線量は3.65ミリシーベルト/年にすぎず、CTスキャン1回の被曝にも満たないので、きわめて低容量の被曝であるということができると思います。

    一方、治療の上限のしきい値としては、これまで確認された安全値の上限が100シーベルト/年ということから換算すれば、1時間あたり11000マイクロシーベルト/時を超えなければ健康被害は生じません。しかし、われわれはさらに万全を期して100マイクロシーベルト/時を上限とすべきだと考えます。

  18. 興味のある人
    3.3 高自然放射線地域の住民
     いくつかの疫学データはこれらの住民の寿命が延長され、がん死亡率が低下していることを示している。

    3.4 高自然放射線地域の住民の疫学研究についての検討
    3.4.1 中国のデータ
     Guangdong地方のYangjiangではモナザイト由来の放射線が高い自然放射線を作り出している。年間実効線量は平均6.4nSvと見積もられている。一方近隣の対照地域では2.4mSvである。ここでは男性、女性ともにがん死亡率は対照地域に比べて、約1/3である。また他の調査では70,000人の農夫のデータから3.3mGy/年の地域の人々は1.0mGy/年の地域に住む人々より低いがん死亡率を示している。

    3.4.2 インドのデータ
     ケララでは5,000人が年平均20mSvの自然放射線を被ばくし、45,000人が5mSv以上を被ばくしているが、がん発生とがん死亡率はアメリカ合衆国(平均は3mSv)でのそれと比較すると顕著に低い。最近の報告では100,000人が住む高自然線量地域ではがんの発生が増加したということはない。ケララでの平均寿命はインドの平均より10-15年も長いと見積もられる。

     ブラジルのいくつかの町(住民は1mGy/年以上を何世代にもわたって被ばくしている)でも同様な調査がおこなわれ、特に健康所の問題はないことが報告された。

     合衆国西部の7つの州でも1mGy/年の高自然放射線地域では低い自然放射線地域よりも上で述べたような有益な影響が観察された。つまり、寿命が延長され、全死亡率が15%低下した。

    3.4.3 カナダの乳ガンの女性
     人工気胸治療で繰り返しX線透視検査を受けたカナダ女性の乳ガン死亡率に関して、U字型の線量-作用曲線が報告された。これはラドン被ばくによる肺がんの低減や肺のX線透視による乳がんの低減などの報告によってさらに裏付けられた。

    3.4.4 合衆国の家屋におけるラドンと肺がんの相関
     1992年にピッツバーグ大学によって行われた1,217の郡の272,000件の測定では、肺がんの発生はラドン濃度の増加にしたがって減少した。もっとも高い平均ラドン濃度をもつ3つの州では肺がんは105当たり41件で、もっとも低い3つの州での105当たり66件をより顕著に低い。9つの肺がんケースコントロール調査から22-291Bq/m3の線量域で防御的な作用が見られることが報告された。またペンシルバニア州のカンバーランド郡(平均室内ラドンレベル340Bq/m3)では1950年-1969年の白人女性の肺がん発生率は5.4(+0.65)x10-5/年で、全国平均の5.4x10-5/年より低いことが報告された。その他全国101大学の調査では、ラドンレベルの高い2つの大学(226 Bq/m3および170 Bq/m3)では肺がんの相対リスクは0.55と0.51となった。これらから防御的な効果は170-226 Bq/m3で見られることが示された。

    3.4.5 現在の調査
     インドのハリャナ州(ラドン濃度は最高8.33pCi/l)では肺がん発生率とラドン濃度に負の相関があることが示された。人口106人当たりの肺がん確率とラドン濃度は図3のようである。

    図3 ハリャナでの平均肺がん発生率(年間の人口百万人あたりの件数。1996-2000年)

     

     4. 低線量放射線の全身照射

     全身照射の影響は、以下のような少なくとも9つの大がかりな調査から得られている。

    4.1 ロスアラモス国立研究所の調査
     29年に及ぶ調査で、1-5cGyを被ばくした従業員では、全がん死亡率は対照群の77%のであり、白血病では35%であることが示された。

    4.2 合衆国核爆発実験観測者の調査
     1951年-1957年の調査。1-3cGyを被ばくした6,695人の男性ではがん死亡率は対照群の71%であった。

    4.3 合衆国核兵器製造所従業員の調査
     7cGy被ばくした従業員の全がん死亡率は対照群より低いことが報告された。

    4.4 カナダ軍の調査
    1.3cGyを被ばくしたカナダ軍兵士954人の死亡率は対照群の88%であった。

    4.5 カナダ核施設従業員の調査
     1956年-1985年の調査。2cGyの低LET放射線に被ばくした4,260人の従業員の死亡率は対照群の86%であった。

    4.6 イギリス放射線従事者の調査
    1- 7cGy被曝したイギリスの放射線従事者の白血病による死亡率は対照群の13%であった。

    4.7 オンタリオ州の核施設従業員の調査
     5cGyを被ばくした4,000人の従業員の全がん死亡率は2,000人の対照群の11%であった。差異は統計的に有意である。また原子力発電所の従業員のがん死亡率は全カナダの平均の58%であることが報告された。

    4.8 インドの核施設従業員の調査
     核施設従業員のがん死亡率は対照群の96%で、被ばくによってがん死亡のリスクの上昇がないことが示された。また核施設従業員112,363人-年と非核施設従業員204,256人-年において、病気、特にがんの発生の分析では、これらの被ばく者およびその家族にはがんを含む異常の増加は認められなかった。また最近の原子力発電所の調査でも被ばくによるがんの増加は見られなかった。

    4.9 ラジウム文字盤塗装工の調査
     2,000人の調査では対照群と同じくらいの寿命は全うし、白血病による死亡率は合衆国平均の22%となった。英国の場合には白血病による死亡は確認されていない。ラジウムの被ばくは平均寿命をのばし、SMRは0.88である。英国の女性塗装工では0.81、2年以上従事していた場合には0.72となった。

     

     5. 結論

     これらの結果はLNTに沿わないものであり、全身照射はがんを誘発しないことを示す。がん死亡率は高自然線量被ばくでもっとも低い。これらの疫学的な結果は動物実験の結果と一致している。LNTの考え方には疑問があり、注意深い検討が必要だ。ここに示したように、様々なデータがしきい値の存在としきい値より低い線量域でのホルミシスを示唆している。

     

  19. 私はBSUKEさんを馬鹿だなんて思いません。福島の事故に関して当初、東電や政府は徹底的に情報を隠してきました。そのために避けることの出来た被爆を妊婦や子供たちを含む住人に強いる結果になりました。後で実はと言われてももう取り返しはつかないのです。御用学者たちは原発の格納容器の健全性をアピールしましたが、事故当日にメルトダウン・メルトスルーは起こっていたようです。その釈明もありません。また事故が起こってから放射能ホルミシス効果を言われても誤魔化しにしか見えません。
    しかしもっと重要なことは、本当のことが実は誰にもまだわかってないのです。特に内部被爆については、ヨウ素による甲状腺がんの多発という事実はチェルノブイリ事故後何十年か経ってわかったことで、20年かかってやっとわかったことで、セシウムやストロンチウムによる障害はないのではなく、まだわかっていないだけです。
    遠くまで飛ばないと言われていたプルトニウムの飛散も確認されてきましたが、これも影響はわかりません。放射線の影響の出る線量にしたって、胎児・幼児への影響では、先日NHKで出生前後で非常に感受性の高い時期があることを示す実験を紹介していました。最近わかってきたことです。専門家でも今わかっていること以外はわからないのです。将来どんな事実が明らかになるか誰もわかりません。
    「案外、福島の放射能って人体に影響はなかったんだね」と将来言えるようになればいいのですが、それまで出来るだけ放射能を避けるという行動を馬鹿にできるものではありません。
    あまりこんなところで放射能の議論をしてもリゾートボーイさんに迷惑だとも思いましたが、あまりに一方的な言い方だとも思いましたので。

  20. エクシブ住人3さん
    「脱線して申し訳ありません」とおっしゃるのなら、そろそろ場所柄を弁えて自粛なさってはいかがですか? 

    ブログの趣旨を逸脱した書き込みは節度ある範囲にとどめるべきで、あまりに度を越して延々と続けては、せっかくの見識も却って説得力を失い、逆に反感を買うばかりです。自らXIV那須白河なりHVC旧軽井沢に長逗留しての体験談や調査報告なら歓迎ですが、これ以上の自己主張はご自身のブログにでも場所を移して続けられるべきでしょう。

  21. 長野県上田市を舞台にしたサマーウォーズという映画ですが、自分も見たことがあります。
    たしかにジブリ作品ほど訴えかけてくるものは無いですが、なかなか楽しめました。
    実在する街がモデルとは知りませんでしたが、のどかで良さそうな街でしたので、ぜひ行ってみたいと思います。

  22. >実在する街がモデルとは知りませんでしたが、のどかで良さそうな街でしたので、ぜひ行ってみたいと思います。
    現在はマンガやアニメ、ゲームといったものでも、実在の場所とタイアップしたものがたくさんあります。
    たとえば、エヴァンゲリオンだったら、箱根千石原付近が第3東京市だし、ラブプラスの目的でもある
    旅行先は熱海だったりします。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC3%E6%96%B0%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%B8%82
    http://www.konami.jp/products/loveplus_plus/info.html
    たかがアニメやゲームとバカにしたものではなくて、かなりの経済効果があったりするそうです。

    リゾートトラストも、こういうのとタイアップしたプランはどうでしょうか。

  23. 皆さんこんばんは。放射能議論が白熱していてちょっとびっくりしました。一部の書き込みに不適切な表現があるように思いましたが、コメントについてのモデレーションは必要最低限にしたいと思っておりますで、そのままにしております。どうぞご理解をお願いします。

    それと、Oku-Yucaseeさんのご指摘で「国道」→「県道」の誤記を修正しました。ありがとうございました。

  24. resortboyさん、こんばんは。我が家にとって、秋の上田といえば何といっても「松茸山」なのです。
    キノコがあまり好きじゃなかった娘たちも、ここへ行ってからは松茸も他の茸類も大好きになってしまいました。松茸山で昼食をして別所温泉に入って帰るのが基本コースですが、いつも日帰りで何故かエクシブを組み込んだことがないのです。

    この秋は是非と思いながら、ぼちぼち野外に近い掘立小屋では肌寒い季節になってしまいました。初日の昼食に松茸を食べて蓼科に行くか、軽井沢で一泊した翌日に松茸山に行くか、いずれにしても来年の秋には実現させようと思っています。

  25. N大学のY下さんのような書き込みがありましたね。彼の欠点は、コミュニケーション能力の欠如ですが、聞くところによると、相変わらずのようです。

  26. benさん、こんにちは。松茸山のことを教えていただいてありがとうございました。面白いですね。来年はエクシブ軽井沢に別館もできますから、秋は上田と組み合わせるのも面白そうですね。

    それで思い出しましたが、上田で夏に「つけば」で千曲川の鮎料理を楽しんだことがありました。上田の夏は立派な花火大会もあるし、いろいろな夏祭りもあるし、ローカルですけれども楽しめるイベントがいろいろあります。

    上田市役所 – 信州上田観光情報 夏

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