パセオの全体像を見てみる

エクシブ軽井沢パセオは、たかだか32室の小規模施設だと思っていたが、行ってみるとエクシブ独特の複雑さがいかんなく発揮されていて、最初は何がなんだかよくわからなかった。というか、まだよくわかっていないような気がするので皆さんとともに「紙上復習」してみたい。興味のある方だけお付き合いください。

まずロビー(パセオのロビーはなかなか素敵なので別稿に回したいと思う)からお部屋に行こうとすると、いきなり外廊下に放り出されるわけだが、部屋番号は「奥に行けば番号が増える」わけではなく、他のエクシブでも見られるように複線的に番号が振られている。

こちらがパセオ全館の見取り図だが、例えばフロントから見て一番奥が5108号室なのに、その次の5109号は一番フロント寄りなのである。お部屋番号をたどって自室にたどり着こうとするとたちまち失敗するエクシブ・トラップだ。

次に、この物件はスキップフロアというか、フロントから見て奥半分のレベルが高くなっている。

そしてそのレベル差が生じる建物の中央部に、移動のコアとなるエレベーターがある(このほかロビー棟にもエレベーターがある)。このエレベーターは駅などによくあるような両面開きのものなので、一度乗ると方向感覚を失いがちだ。

このエレベーターのおかげで階段を使わなくてよいように(バリアフリーに)作られているのだが、それには自分の部屋の位置を立体的に把握しておく必要があるだろう。

僕は車椅子の家族を連れて行く計画もあるのだが、パセオ内の移動は大丈夫としても、パセオから本館に車椅子で行くのはほとんど無理であることがわかって少々がっかりしている(よく考えれば最初からかなわぬ希望だったのだが)。

なお、各M階への行き来には階段も使えるが、これが滑りやすくて要注意な点は、先週の記事でコメントいただいた通りである。

本館に行くのにも少々戸惑う。本館(中庭)にはM1階から、パセオのロビーに行くには1階(L階)と、「地面」にたどり着くにもレベル差がある。また、M2階から2階には階段があるが、その下のM1階への移動にはエレベーターを使わせる設計。階段で行きたければ一度ロビー棟を経由する必要がある。

小規模なのに「迷路感」が満載で、はじめて訪ねたなら「Oh! エクシブ」と呟きたくなることうけあい。これはこれでなんだか楽しいような気がしてきたが、会員特有の幻想かもしれない。

ともあれ、ホテルというよりもむしろ豪華リゾートマンションととらえて、「その日だけの我が家」への家路と考えれば愛着もひとしおだ。素敵なアートをまとった玄関のベルを押して、家族を呼びだそうではないか。

12 comments

  1. 先日、ロビーから1番遠いM2エリアのお部屋を利用しました。もともと方向オンチなので、本館への行き来で、最初は何回か道を間違えましたf^_^;)。エレベーターは急いでいたら見逃しそうな所にありますし、ロビーへの自動扉も一見壁に見えてしまいそう(と思ったのは私だけかもしれませんが…)な作り。「Oh!エクシブ」と呟きたくなるお気持ちが良くわかります。他の施設と同じように、複雑なルートを案内板を見ずに移動できるようになると、愛着がわいてきますね。マニアックで楽しい施設だと思いました(^^)。

  2. いつも楽しく拝見させていただいております。
    いつもは、諸先輩方のレベルがあまりにも高すぎて、投稿することもはばかれる感じですが、今回の記事があまりにもツボにはまって笑いがとまらなかったので、ついつい投稿させていただきました。
    たしかに、年々複雑になっていくエクシブは、オーナーを楽しませようとしているのか、マニア受けするのを狙っているのかわかりません。
    頻繁にいく、京都八瀬ですら、期間が空くと迷います。
    それも楽しいというか、久しぶりにきたな感を感じたりするわけですが、スパに行くのにエレベータを3本乗らないといけないとかは、さすがにやりすぎか・・・と思ったりします。
    新しくオープンしたパセオでも、迷路文化を継承しているところをみると、そういうものが、今のニーズなのでしょうね。
    その迷路感を愛着ととらえることができるぐらい私もエクシブにはまっていきたいと思います。

  3. resortboyさん、皆さん、こんばんは。

    開業翌日の土曜、日帰りで軽井沢アウトレットに家族で出向いた際、ラウンジで3時のティータイムを過ごすため、という言い訳でパセオを探検して参りました。距離感は予想通りでしたが、雪がやんだばかりの寒さと滑りやすい足元、そして複雑な迷路ぶりに家族も困惑していました。それでも早速、2ベッドルームが空いている平日を予約しまして、あと10日ほど後には宿泊初体験してきます。

    本館Dタイプのオーナーとしては、スイートの設定がないことに若干の不満も感じますが、ルームタイプで言えば近くにミニ箱根離宮ができたようなもので、その意味では本館と使い分けながら楽しめるだろうと思っています。それに軽井沢ではこれまでも、村民待遇でトンボの湯などを利用したり、ハルニレやエクシブ付近のレストランで食事をしたりと、いろいろな形で宿泊していますので、エクシブの権利で泊まれる別の施設が増えたと思えば、そのヴァリエーションが更に広がるだけでも有難いと思っています。

    以前、resortboyさんがご紹介して下さっていた旧中山道沿いにあるレストランやティールームなどに、散策がてら出掛けてみるのもパセオの新しい利用方法かも知れませんね。今回はリニューアルされた3つのレストランを、夕・朝・昼の3食でそれぞれ利用してくるつもりですが、次回パセオに泊まる折りには旧中山道周辺をメインに予定を組んでみようかな?とも考えています。また良きアドバイスや情報があればご教授下さい。

  4. ごめんなさい。Name欄への自動記入が外れていました。上の匿名は私、benです。
    送信後にコメントが表示されたら匿名になっていて、自分でビックリしてしまいました。

  5. >近くにミニ箱根離宮ができたようなもので(benさん)

    パセオの位置づけがとても分かりやすくなった一言でした。あ、そーなのか、という感じで。

  6. みなさんこんばんは。xivlifeさん、いらっしゃいませ。

    なんというか、事前のココロの準備が必要な施設であるということですよね。お部屋の中はまさに離宮ライクでとても快適ですし、これからの季節はむしろこうした作りが季節感をかもし出して気持ちがいいでしょう。

    余っている白や青の権利日を使って、7月の上旬とか9月の上旬とか、まだ都会が暑い時期にロングステイしてみたいですね。ビッグウィークみたいなノリで。

  7. パセオの初宿泊、ドギーを除くと2部屋しかない2ベッドルームにて体験してまいりました。

    シルバーユーザーさんにお褒め頂いた「ミニ離宮」の表現は、まさしく手前味噌ながらその通りでした。この部屋は、軽井沢本館スイートCタイプと同じ19,000円のルームチャージで、広さももほぼ同じ75平米というラージレベルのサイズながら、2つの寝室はいずれもリビングと独立し、洗面所のボールも2つ、バスと2つの寝室それぞれにTVも付いて、ミニキッチンの省略は残念ですが、その他は本館Dタイプすら凌駕するほどの装備を有しており、新しいこともあって実に快適そのものでした。ちなみにLAN端子もあって自室でインターネットもOKです。

    さすがに広さの点では、本館Dタイプや箱根離宮EC2ベッドルームに及びませんが、しかし壁一面にほぼ全面ガラス張りの窓が広がる室内空間は、随所に取り付けられた鏡や白とライトブラウンの色調などの効果もあって、十分に明るく広々とした印象で狭さは殆ど感じられませんでした。本館Dタイプの無駄とも思える広大なエントランス空間や、トイレが遠すぎる箱根離宮EC2ベッドルームの長い廊下といった、エクシブらしい面白さはありませんが、むしろ合理的な使い勝手の良さがありますね。

    部屋の設備で要望してきたのは、荷物置き用の折り畳み台を各寝室に用意してほしいという点。寝室にチェアかソファー、せめてストールか何かがあれば、そこに脱ぎ捨てた服などを掛けておけるんですが、さすがに広さの関係でそれは無理。ならば床几のような折り畳み台でもあれば有難いと思いました。要望はしませんでしたが、ソファーセットにも若干の問題ありでした。デザイン優先で背もたれが途中で途切れているロングソファーに3人掛けは使いづらく、結局ドレッサーの椅子を動員したのですが、2ベッドルームなのですから4人が普通に坐れるようなソファーセットにしてほしかったですね。

    もちろん、このスレのテーマである迷路感覚も存分に味わってきました。ひとつ疑問に感じたのは、部屋のある2階から本館方面へ向かう際、M2階へわずか半階を下りるのにエレベーターしか手段がないのは何故?ということでした。いちいちボタンを押して開閉するのも煩わしく、そもそも電気代も勿体ないですよねぇ?とフロントの女性スタッフに話したら、私たちも不便に思っていますとの回答。resortboyさんの写真でも分かる通り、M2階へ上がる階段の手前にM1階と繋げる階段を設置する空間はあるんですけどね。

  8. benさん、さっそくの滞在レポートをありがとうございました。パセオのルームチャージは本館との比較で考えると、なかなかお得な設定になっていますよね。お部屋の形もよく、窓がワイドスパンで気持ちがよさそうです。

    ソファの件ですが、ECの図面を見ると、1ベッドルームから和洋室まで、すべて同じしつらえに見えます。2~5人まで同じってどういうこと?とか思いますけれど、実用性無視のエクシブ流ということで、潔ささえ感じてしまいますね。

  9. benさん。resortboyさん。こんばんわ。
    わが家もパセオの2ベッドルームに滞在し、ソファについて同様の感想を持ちました。
    4人座るには足りないし、見た目はお洒落なのですが、なんとな身の落ち着かないソファでした。
    それをのぞけばお部屋は満足。本館と違って(!!)遮音性が高く、
    娘がリビングで塾宿中、寝室のドアを締め切ればTVを見ていても気にならないレベルでした。
    思わずドアを観察してしまいました。これだと夏休みなど宿題持参でこもりたくなりますね(笑)

  10. resortboyさん
    たしかに図面を見るかぎりEC各室のソファーは同じに見えますねぇ。いくら何でも、定員2名の部屋と4~5名の部屋のソファーが同じというのは、コスト削減なのかも知れませんが、さすがにどうかと思ってしまいます。とはいえ、実用性を捨ててもデザインや装飾を重視する姿勢は、時にハーヴェストとは対極にあるコンセプトで、それもまたエクシブの魅力だとは常々私も思っておりますが。

    ちゅりっぷさん、こんばんわ。
    たしかにあのソファー、見た目はお洒落でいいんですけどねぇ。そうそう、遮音性についても全く同じ感想です。2つの寝室で声を出し合って思わず遮音テストをしてしまいました。箱根離宮やベイコート並みの高い遮音レベルで大満足です。一方の本館は、デザイン優先&機能無視の典型で、見た目がお洒落なルーバーのせいで遮音性は極めて低く、いつも閉口していました。山中湖の2ベッドルームのほうがまだマシですが、それ以上にパセオはずっと遮音性が高く、これなら夜遅くまで娘たちが寝室でおしゃべりしていても気になりません。

  11. ムセオ行ってきました。東京方面からなら、いつもの入り口の手前、浅間サンラインで左折して200メートルほど行くとムセオの専用入り口 玄関があります。
    今回は、老親2名を連れて行き、歩きたがらないので、極力エレベーターを使うルートで本館へ食事に行きました。本館とサンクチュアリ間は、車で送り迎えしてくれますが、ムセオ直行便はやってくれないので、サンクチュアリのロビーまでは歩かねばなりません。途中の通路は遊歩道と書いてあるくらいで、今回の様に天気が良いと、とても気持ちが良いが、雨が降ったり、寒いと大変だろうと思います。
    部屋は2ベッドルームで、ゆったりしていました。イメージで言うとサンクチュアリは、木製の暖かさ、ムセオは金属又は大理石製という無機質な感じがしました。そう言えば、バスルームにテレビが無くて、各部屋にあるのに珍しいなと思ったら、壁に埋め込み式で、リモコンに気づくまで分かりませんでした。画面も小さめかな。
    片方が特に食が細いので、料理は3人で2人前にして、アラカルトでご飯と吸い物位を頼むと丁度良くて、二人とも喜んでいました。

  12. ansyさん、ムセオのレポートありがとうございます。ムセオもやっぱり本館へのアクセスが大変なんですね。

    僕も次回は車椅子の家族とパセオと本館とに分かれての宿泊なので、いろいろと心配です…。本館で食事をするのに、お酒も飲めなくて自分のクルマで送迎か、なんて考えると、ちょっと暗くなってしまいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

😂 😍 🤣 😊 🙏 💕 😭 😘 👍 😅 👏 😁 🔥 💔 💖 😢 🤔 😆 🙄 💪 😉 👌 😔 😎 😇 🎉 😱 🌸 😋 💯 🙈 😒 🤭 👊 😊