星野リゾートの快進撃を例に引くまでもなく、ウエディングへの注力はホテル経営における最重要事項の一つである。エクシブにおいてもブライダルに注力するシーンが散見されるが、折しもバレンタインシーズンということで、この週末のエクシブ蓼科では「ウエディング相談会」の開催に合わせて「キャンドルナイト」が催された。
チャペル「虹の教会」をキャンドルのあかりだけでライトアップするという大変ロマンチックなこのイベント。2月10日から12日の3日間に渡って開催された。毎日変わるキャンドルデザインにはスタッフの意気込みが感じられて好ましい。
ただ、バージンロードや祭壇にお客を招き入れるようなところには、チャペルとしてどうなのよ、という思いを禁じ得ない。まぁ夏にはここがショップになったりもするのだが…。
ところで、この2月11日の土曜日は祝日がらみの連休ということもあり、お正月以上に宿泊予約が取りづらかったのだが、そんな中でもウエディングが入っていて大変驚いた。11日のお昼ごろホテルに到着すると、ゲートの真ん前にクルマを停めての撮影が行われていた。
オフシーズンである冬のブライダルへのテコ入れがエクシブ蓼科の課題になっているようだが、それが少しずつ実を結んでいるということか。今回のキャンドルナイトも、冬の雪の中でのウエディングや、キャンドルをともしての夕暮れから夜にかけてのウエディングの提案を目的としているようだ。ああ、話を聞くだけで寒そうだ。
会員の利用を損なわない範囲でこうした収益事業に力を入れ、経営をより安定させるのは大歓迎だが、エクシブのタグラインは「プライベートリゾート」なのだから、それにふさわしい形でお願いします。