船旅の誘惑

エクシブ鳥羽に行く際に、伊勢湾フェリーを利用してマイカーごと船で鳥羽に渡った話を一月ほど前に書いた。写真は、船上から撮影した、鳥羽 – 伊良湖間で就航している三河丸(2,056トン、全長77.34m、全幅14.0m、1995年建造)の雄姿だ。

そのときはそれほど気にかけていなかったのだが、ここ1カ月ほど、僕の心を魅了しているものがある。長距離フェリーを使った旅だ。実はこの夏に四国方面への旅を予定しているのだが、その準備でいろいろと情報収集をしているうちに、長距離フェリー(カーフェリー)という選択肢があることに気付いてしまったのだ。

長距離フェリーは時間こそかかるが、大浴場、レストランなど、ホテル並みの客室・施設を持つ船もあり、また自動車や飛行機と違って、乗ってしまえばのびのびと気ままな時間を送ることができる。

例えば、東京と徳島を結ぶ「オーシャン東九フェリー」だと、東京のお台場を19時10分に出て、翌日の13時30分に徳島に到着する。これなら仕事を終えてから十分利用できるし、飛行機の利用と比べて遜色ない旅程が組めるのではないだろうか。

それはともかく、僕の心を撃ちぬいたのは、某所で見つけてダウンロードした「さんふらわあ」のテーマ曲「さんふらわあの唄」のmp3であった。さんふらわあは1971年に就航した大型客船で、それまでの国内フェリーとは一線を画す豪華な設備と、船体に描かれた太陽のマークに象徴される当時としては卓越したブランド戦略で一世を風靡した。

70年代当時はテレビCMが活発に放送されており、「さんふらわあ、さんふらわあ、太陽に守られて」というフレーズと、プールまでもが備わった豪華客船のイメージは、ガキだった僕にとって、憧れそのものであった。さんふらわあはその後、紆余曲折を経て現在もブランドとして継承されている(残念ながら豪華客船、という系譜は途切れてしまっているが)。

さんふらわあの唄を聞いて、30年前の憧れが、ふつふつとまた沸き起こっている今日この頃なので、長距離フェリーのご利用体験をお持ちの方は、ぜひその体験談や、思い出などを聞かせてください。(2006 Spring)

参考:さんふらわあ – Wikipedia

4 comments

  1. resortboyさんこんにちは。
    僕は船が大好きで、小学一年生の頃からモーターボートに乗ってました。
    海洋国家を任じる日本は海関係には寛容で、あの頃は一人で乗る分には免許が要らなかったのですよ。
    さて、長距離フェリーの旅ですが、初めて乗ったのは今から20年以上前の学生時代、有明から与論島まで2泊の船旅をしたのが最初です。
    八重洲の大島海運の事務所で特等室のチケットを受け取ると、タクシーチケットを出してくれて、有明FTまで送迎サービス付きでした。
    船は、確か5,000tほどの「波の上丸」って言う貨客船で、バカンスを楽しみに行くってお客さんは殆ど乗っていませんでした。
    お食事も、ナンジャって感じのファミレスメニューだけでしたが、毎朝紙コップに入ったモーニングコーヒーをルームサービスしてくれたのが印象に残ってます。
    次は、社会に出てすぐの頃、お正月休みに小笠原まで行きました。
    この時はサラリーマンになりたての貧乏旅行で、2等船室でした。
    船は満員、すし詰めで、真夏の富士山の山小屋でももうチョッとスペースがあるでしょうって言う感じの、難民船状態でした。
    その上、黒瀬川に差し掛かると船の揺れは半端じゃなく、トイレの周りは死者累々・・・これ以上書けません。
    あとは、今の仕事を始めてからで、高知から有明までサンフラワーに乗りました。
    この時は特別室で、独立したベッドルームと、広いバスルーム、大きな円形ソファーがあるリビングには、鎧兜の武者人形が飾ってありました。
    アメニティーはチョッとしたシティーホテルにあるような物が一通り箱に入って用意されていました。
    それから、これは仕事がらみで、直江津~岩内 直江津~室蘭の東日本フェリーは幾度か使いました。
    部屋は、いつも特等を利用してましたが、ごく普通のツインルームって感じで、何度も使った割には印象に残ってません。
    最後に、苫小牧から仙台迄乗った太平洋フェリーは客室は豪華ですし、チョッとしたリゾートホテルさながらの施設が揃っていて、バーで一杯やって、レンタルビデオを借りてお部屋で寛いで過ごせました。
    その他、小樽~新潟や宮崎~川崎なども利用した事があるのですが、印象に残ってません。
    たまには、のんびりと船旅と洒落込んでみたいですね。

  2. kamesanこんにちは。フェリーの旅も本当にたくさん経験されているのですね。

    有明 – 与論航路は健在です。検索してみると「船中4泊、与論5泊の与論ホテルプラン10日間」なんていうツアーがあったりします。

    有明 – 高知の「さんふらわあ くろしお」は、平成13年9月に航路廃止となっています。この路線は那智勝浦経由だったので、健在であれば東京からエクシブ白浜へのアクセスに使えたのになぁ、と残念です。また川崎 – 宮崎航路も那智勝浦経由だったのですが、こちらも平成17年6月になくなってしまいました。

    エクシブ行きにフェリーを使おうとすると、東京 – 徳島航路を利用して、エクシブ鳴門に行く、というくらいしか今のところなさそうです。高速輸送が当たり前になって、フェリーはどんどん少なくなっていますね。今のうちに利用した方がいいような気がますますしてきました。

    その中で豪華さを打ち出して人気を高めているのが、kamesanのコメントにもある「太平洋フェリー」です。北海道旅行の時にはぜひ使ってみたいと思っています。夏休み、特にお盆の時期の予約は、とても激戦のようです。

  3. みなさん、こんにちは
    私が長距離フェリーにはじめて乗ったのは、大学の時、所属していた運動部(野球)の
    合宿を宮崎で行う事になり、ピッチングマシーンやら道具など大荷物が多かったので車を借りて川崎―日向航路を利用しました。
    学生で本当に貧乏旅行だったので、マネージャーの女の子は2等船室でしたが男どもは大広間でゴロ寝でした。
    乗り込んですぐに酒盛り宴会、麻雀ということに相成りましたが、おかげでひどい船酔いに襲われまさに「地獄絵図」、、車ならすぐ「停めてくれ!」と叫べばよいのですが、海の上ではどこにも逃げられず、まさに20時間にわたる拷問でした。

    初めてのときは「慣れるまでおとなしくしていなければいけない」

    今でもイルドバカンス号の船底で閉じこもっているのは、このときのトラウマかも知れません(笑)

  4. 初島さん、トラウマを思い起こさせてしまってスミマセンでした(笑)。エクシブ鳥羽への伊勢湾フェリー(写真の船)は、乗船時間が1時間くらいですから、ぜひトラウマ解消に、来年にでもご利用ください!

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