
元祖ペイバック、猪苗代に賭けた男の人生劇場
日本有数の硫黄鉱山の跡であり、最古のスキー場もある沼尻を後にした筆者は、かつての高原列車の線路跡をなぞるように、猪苗代湖に向けて南下して行きます。鉄道跡を感じさせるものは何も残っていませんが、各駅の跡には、最近新調された…
「会員制ホテル今昔物語」は、35年に渡ってリゾート会員権についてウォッチされているzukisansuさんによる連載です。日本で独自の発展を遂げたリゾート会員権、すなわち「ガラ権」の歴史をたどることで、日本的文化とは何か、日本人とは何かを、過去に学び未来を見通す―そんな奥行きのある連載として、僕から特別にお願いし、zukisansuさんにしか語れないこのテーマでご執筆いただく運びとなりました。どうぞご期待ください。(企画・考証・制作:resortboy)
日本有数の硫黄鉱山の跡であり、最古のスキー場もある沼尻を後にした筆者は、かつての高原列車の線路跡をなぞるように、猪苗代湖に向けて南下して行きます。鉄道跡を感じさせるものは何も残っていませんが、各駅の跡には、最近新調された…
前回見た「猪苗代リゾートホテル」の再開を祈りながら、次の目的地である「沼尻温泉郷」に向かいます。磐梯連山に点在するガラ権ゆかりの地を巡るこの旅も、後は南端の安達太良山一帯を残すのみとなりました。
富士山のような巨大な円錐形の火山だった磐梯山は、上半分が噴火で吹き飛ばされて、複雑な稜線を持ちます。そのため、一帯の山中を走り回れば、刻々と変わるさまざまな絶景に出会えます。また磐梯山の周辺には、吾妻山と安達太良山という…
「♪会津磐梯山は宝の山よ」という民謡がありますね。磐梯山とは、福島県が誇る日本百名山。数万年前から活火山として噴火を繰り返し、3,000メートルに近い富士山のような巨大な円錐形から、山頂・山中部分が崩落し、現在のような横…
安比高原を出た筆者は、岩手山の東方向から、次なるガラ権を求めて南下します。岩手山は、見る角度により山容が異なる日本百名山の一座ですが、北側や北東側の八幡平や安比よりもっと下った南東側からは、「南部富士」と呼ばれるに相応し…
前回に引き続き、安比高原の開発についてです。今回は筆者だけでなく、編集のresortboyさんにも記事にご参加いただきます。このリゾートは、基本的に全てが1室単位でのホテルコンドミニアム方式での分譲であり、ホテルとして貸…
青森県は弘前市の岩木山山頂からスタートした今昔物語シーズン2。青森県の南西に広がる秋田県にガラ権施設は見当たりません。次に向かうは東側の岩手県です。シーズン1では、北海道で開発されたいくつものバブル期の壮大なガラ権スキー…
明けましておめでとうございます。ガラ権ファンの皆さまは、この年末年始、やはりガラ権滞在でないと年が明けないとばかりに、どこかのガラ権施設でお過ごしになったか、今まさにお過ごしになっていることと拝察します。そんな中、昨年末…
(前回からの続き)福島の奥地のド田舎スキーリゾートにできた豪華リゾートホテル「ホテルアクシオン会津高原」は、時間がかかったものの、1991年後半の開業時までには全888口を完売。当時のガラ権ファンの間では、アクシオンの名…
ホテルアクシオン館山の開業は1988年ですが、会員権としての「ナインハンドレッドクラブ」は前年の1987年までに完売していました。その成功要因は、バブル期の最高に良いタイミングであったことが二番目、そして販売を伊藤忠商事…
本連載始めてはや1年、50回を数えるまでになりました。「ガラ権の語り部」である筆者が、全国を見て歩きしながら思い付くままに原稿を書き、それを受け取ったresortboyさんが裏付けとなる資料を探したり写真を選んだりした上…
今の日本では、リゾート会員権というと、リゾートトラストや東急不動産の2社のみが残存するだけになったと言っても過言ではないでしょう。公表されている数字では、会員数は前者が圧倒し、延べ約20万口だそうで、次点の後者は、延べ約3万口だそうです。
岡山県でバブル遺跡施設を満喫した筆者は、続いて瀬戸内海に浮かぶ観光とオリーブの島、小豆島に向かいました。小豆島は瀬戸内観光のハイライトです。車で走るだけなら半日もかからない小さな島ですが、見どころにあふれ、興味の尽きない島です。
広島に続いてその東、岡山県と鳥取県に入ると、大阪圏に近くなって人口も増えてきますが、ガラ権は限られています。例を挙げると、鳥取県には旧 大山ロイヤルホテルが、岡山県には閉鎖したジャンボクラブ湯郷と現役のグランリゾート赤穂がありますが、小ぶりです。
山口県の東は、北が島根県、南が広島県ですが、両県とも面積は広いのに、ガラ権施設が見当たりません。産業や観光の県であり、温泉も少なく、保養地やリゾート地ではないからなのでしょうね。
10月に入り、秋の行楽シーズンです。箱根で見てきたガラ権は話題の密度が濃すぎて疲れましたので、筆者は遠くに行って見たいと思うようになりました。そこで今月は、本連載でまだ訪れていないエリアの中から、本州の西に横たわる中国地…
前回に引き続き、筆者は、湖尻(桃源台)に居ります。仙石原から湖尻だけでなく、箱根湯本から強羅方面にも多くの書くべき施設がありますが、箱根ばかりでは本連載の本筋である「旅」が止まってしまいます。箱根でもう1つだけ、「ジャパ…
仙石原から芦ノ湖に車を走らせると、湖にぶつかる場所が「湖尻」(桃源台)であり、箱根山の北西側における最重要スポットとなります。東の最重要スポット「強羅」とはケーブルカーとロープウェイで結ばれ、ロープウェイの途中で「大涌谷…